*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Philharmonia/Petrenko/Kraggerud - Hindemith, Silbelius, Rachmaninov

Sun 26, Feb, 2012 15.00- @Royal Festival Hall

Paul Hindemith: Symphonic Metamorphosis on Themes of Carl Maria von Weber
Jean Sibelius: Violin Concerto
Sergey Rachmaninov: Symphonic Dances

Philharmonia Orchestra
Vasily Petrenko conductor
Henning Kraggerud violin


突然ですが、今日はリヴァプールvsカーディフのカーリングカップ決勝がWembleyでありました。私はLiverpool FCのファンで、26日決勝というのを知ったとき、一瞬、ウェンブリー行きたい!と思ったのですが、このコンサートを取ってたので、うーん、と数分悩んだ末、やっぱこっち!ということに。そもそもカーリングカップのチケットなんて取れそうになかったし。それに何と言ったって今日はヴァシリーなんですから。

どうせロンドン行くなら、サウスバンクに行く前にWembleyスタジアム前まで行って、試合はいけないけど雰囲気だけでも味わって写真だけ撮って来ようと思い立ち、ちょっと寄って来ました。。(スタジアム前に行ったら、そっちの方に行きたくなってしまいましたが、今日はあっち!)

Wembley Stadium  
Wembley Stadium
Wembley_2_Kenny
スタジアム左側にあったKing Kennyのパネル

試合は4時から、コンサートは3時からだったもんですから、試合経過はかなーり気になってましたが。。

でサウスバンクに早めに付きホールに向かって歩いていると、ホール隣の飲茶レストランでヴァシリーが奥さんらしき人と食事をしてるのを発見!ガラス張りなので見えるのです。はっ!と気づいて思わずじーっと見ちゃいました。と同時に、あぁこれから待ちに待ったこの人の指揮を見るのだなと思うと嬉しくなってしまいました。
--
驚いたことに、今年最初のフィルハーモニアのコンサートです。今までで一番行った回数が多いオケなので意外でした。

このコンサートは何と2回もソリストが変更になりました。本当はジェームス・エーネスだったんですが、本番の2週間ほど前、ホールからメールが来て、「エーネスは病気のためヴァレリー・ソコロフ(Valeriy Sokolov)になりました」と。
このコンサートを取ったのは正直ペトレンコのラフマニノフが目的だったのですが、エーネスのシベコン付き!!と思って楽しみにしてました。なので残念でした。(エーネスはCBSO/やまかずさんとのプロコを5月に聴く予定ではありますが)

ソコロフは元々、先週の21、22日、RLPOと共演の予定だったのですが(指揮はヴァシリーではない)、病気のためソリストはヘニング・クラッゲルード(Henning Kraggerud)に変更になりました。え、でもソコロフは26日には弾くんじゃないの??と思ってたら、結局、今日もクラッゲルードに変更になってました。しかもそのことは今朝(当日)、同じコンサートに行く方から聞いたんです。ちょ、教えてくれよー!!ホールのサイト見たら確かに変わってました。しかも何事もなかったかのように注意書きもなく。びっくりしました。。

 Symphonic Dances Petrenko/RLPO    Symphonic Dances Jarvi/PO

今日のメインはラフマニノフの「シンフォニックダンス」(交響的舞曲)です。私のお気に入りのCDは上の2枚で、(勿論)ペトレンコ/RLPOとパパヤルヴィ/POです。今日の組み合わせは偶然にもペトレンコ/PO。内容ですが、両方かなりゆっくりテンポ。ペトレンコの方はすっきりした仕上がりで、音がくっきりしてます。でも表情は豊かで歌うところは歌いロマンチック。でもダイナミクスの幅はすごい。いつものように、ピアノはとことん小さく。洗練された雰囲気です。一方ネーメは、これは(いつものように)面白い^^。2楽章の間(ま)と「ため」がすごい。そして歌う歌う。音は重厚。それぞれ違うけど両方ともすごく好きです。
--
前置きが長くなりました。
前プロはヒンデミット「ウェーバーの主題による交響的変容」。この曲好きなんですよー。学生オケでやってた曲です。(でも私は乗ってなかったので、この前のバルトークのオケコンほどの思い入れはありません。)面白い曲ですね。ぴーひゃらとなったりジャズっぽかったり。特に2楽章、あの繰り返し出てくるメロディ、金管とパーカスだけになってジャズ風になるところがすごく好きです。かっこよくて血が騒ぎます。(私は管の出身ではありませんが。)ヒンデミットの他の曲はどうもとっつきにくいのですが、この曲は聴きやすいです。まあテーマがそうだから当然といえば当然ですか。ペトレンコ、そういえばヒンデミットはこの前もやってました。こう、きっちり理論立ってるところが似てるんですかね。(ちらと検索したら、ネーメの録音もあるんですね。これも面白いでしょうね~。)

さて今日、初めはゆっくり始まりました。ゆったりしたテンポはこの人の特徴ですね。1楽章からにぎやかですが、今日はヴァシリーは動きが大きかったです。前回もこんなだっけ?というかなりダイナミックな指揮でした。楽しみな2楽章ですが、ちょっとトランペットがあらら、の箇所もありましたが、全体的にはとてもまとまってました。ティンパニは大きなスティックで私の好みの音量が出てました。あぁ、これはいいですね。4楽章もストリング正確でよかったです。

ヒンデミットで感じたのはやはりこの人の作る弱音の美しさと音楽の繊細さです。美しいと思った瞬間には1月に聴いたレニングラードを思い出しました。

シベコンも学生オケで演奏(伴奏)したことのある曲なのでかなりなじみのある曲です。コンサートで聴く機会も非常に多いですね。今日はクラッゲルード、名前はよく聞きますが、聴くのは初めてです。1973年生まれノルウェー出身。思い出すのは、去年(?)のヴェルビエ音楽祭で、ジョシュア・ベルが急遽調子が悪くなった時(チェンバー)の代わりを務めたのがこの人でした。ヴェルビエには毎年出演してるようですし、そういえば、2008年のヴェルビエであのショスタコのピアノ五重奏(熱演!)をアルゲリッチ、マイスキー、バシュメット、ジョシュアベルと一緒にやったのも彼でした。

登場した時の印象は、失礼ながら、「まるい」^^。顔も丸いしお腹も出てて、隠すために長い上着を着てるのかなとまで思いました。(これまた、この前のプレヴィンやカヴァコスじゃないけど、写真と違うよーと思ってしまいました。)

そんなことはいいのですが、音もかなりまろやかで太かったです。楽器はグァルネリだそうで、決してきらびやかな音ではなく、どちらかというと渋い、いぶし銀のような、悪く言えば地味な音ですが、私は気に入りました。特にG線、D線の太い音、楽器がよく鳴っています。ただ私はすぐ近くで聴いていたので、それがホールの後ろの方まで届いていたかどうかはわかりません。彼はほとんど動かず弾くタイプですが、1楽章のカデンツも表情豊かで、また様々な音色が出てたので(私にとってはこれが結構決め手)、かなり好みの演奏でした。ヴァシリーの方を向いてコミュニケーションを取りながら弾いてました。カデンツはちょっと急いでる感じもありましたが、ま許容範囲です。ただ3楽章はもうちょっとやればできるかな(技術的に)とも思いました。

お客さんのウケもよくブラボーが飛んでました(まあこちらの方たち、結構何でもブラボーって言うんですが。)。アンコールもありました(イザイ?ではなく、フィルハーモニアからの情報によると、自作のプレリュードだそうです)。日本でも4月にリサイタルをやるようですね。イザイ無伴奏全曲だとか。エーネスが聴けなかったのは残念でしたが、こうして未知のヴァイオリニストを聴くのも楽しみの一つです。

Vasily_and_Kraggerud
クラッゲルードとヴァシリー

さて、お待ちかねの休憩後のシンフォニックダンス、これはとにかく歌うストリングが美しかったです。期待してた冒頭のティンパニもしっかり出てました。サックス、コールアングレも美しかったです。もうこれが揃えばこの曲は言うことなしです。とにかく1楽章、2楽章のストリングの歌が印象的でした。

上に書いたように、私はヴァシリー指揮のレコーディングを聴いちゃってるのでだいたい予測はついてたとも言えるのですがね。(こういうことしてると、楽しみ半減ですね。。)他にもいろんな人のレコーディングを聴いてますが、冒頭のティンパニと1楽章のサックス等と並んで気になるのが、最後の銅鑼です。私はレコーディングを聴いて、ヴァシリーは最後の銅鑼の響きを止めないことを知ってたので、それが楽しみでした。でも、ヴァシリーが響きを残す合図をして、響きを楽しんでる間、彼がその腕を下ろす前に拍手が始まってしまったんです。これがちょっと残念でした。最後、じゃん!で終わりだとみなさん思ったんでしょうね。。

ところで、上のネーメのCD、2楽章もすごいのでですが、何と言ってもすごいのは最後の銅鑼で、最後、「ぶわーん!」と派手にやってから、他の楽器の音が止んでもその響きが完全になくなるまで15秒くらい(えぇ、測ってみました)。初めて聴いた時は「なんだこりゃ!?」でかなりうけました^^。
--
気になっていたカーリングカップですが、帰りの電車の中でリヴァプールの優勝を知りました。カーディフだから楽に勝てると思ってたのに正直危なかったです。カイトがスコアしたようなので嬉しい!試合はその時間に見られませんでしたが、ほんと嬉かったです。よい1日となりました。

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

feliz2

Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

*このブログに掲載されている文章・写真を無断で使用することを禁じます。

Calendar

05 | 2017/06 | 07
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

最新記事

月別アーカイブ

右サイドメニュー

検索フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。