*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

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Midori リサイタル - ベートーヴェン、ウェーベルン、Crumb

Saturday, 25November, 2012 - 19.30 @Wigmore Hall

Beethoven: Sonata No.2 in A Major
Webern: Four Pieces for Violin and Piano Op.7
Beethoven: Sonata No.6 in A Major
George Crumb: Four Nocturnes (Nightmusic II)
Beethoven: Sonata No.9 in A Major, "Kreutzer"

Midori violin
Özgür Aydin piano


Regent St
ホール近くのRegent Street

天気悪くて寒いし雨だしイギリス各地では洪水だし。朝出かける時は、西部での洪水の影響で最寄り駅からの電車が2.5時間遅れ!ロンドンに出るのも必死ですわ。。

今シーズンのWigmoreでの10 for 10というシリーズの一環で、今回のこれはなんと全席10ポンド。また今年のMidoriのCelebrating 20 years of Community Outreachという一連の企画で、他にもマスタークラスや学校のためのコンサートなどあります。Midoriのリサイタルを聴いたのは去年の2月、やっぱりWigmore Hallで、その時はフランク等でしたがべトベンも入ってました。今日のピアニストは清水直子さんともよく演奏しているようで、CDも出しているとか。昨日のBBCSOのソリストに引き続きまたスキンヘッドですかって(汗)。

Midoriは始終ピアニストの近くで寄り添って弾くタイプ。ちょっと驚いたのは全曲楽譜を見て弾いてたことでした。私はものすごく前方の席でしたが、それでも譜面台があるせいか音が直接飛んでこない感じ。ほとんど譜面を見ないで弾いてた感じもありましたが。1曲目のべトベン、初期の作品でさわやかな出だし。この曲、アリーナ(イブラギモヴァ)の透明で瑞々しい音と表現が耳についているせいか、今日のMidoriの演奏はどうも入っていけない。私が昼間歩き回ってて単に疲れていたせいかもしれませんが。多分気のせいだったのでしょう。私も2、3楽章では違和感なくなっていました。聴衆には大うけで大拍手とすでにブラボーの嵐。

次のウェーベルン、Midoriはこういう曲や現代曲も得意なんですよね。前回のリサイタルでの印象もそうでした。これは私は1曲目よりも気に入りました。美しさと力強さの対比。がなんせ短い。もっと聴きたーいと思ってしまった。

次のべトベン6番では印象が変わりました。やっぱり私が疲れてるせいだったのか?そこにあったのはべトベンの音楽というよりMidoriの音楽。しっかり自分の世界での表現。テクニックや音の出し方そのものよりも、解釈と表現がすべて彼女自身の個性。

休憩後、プログラム変更のアナウンスがありました。Crumbという人の4 Nocturnesを演奏するとのこと。あれ、随分急だな、クルタークは?とあっけに取られてるうちに始まった曲は、ピアノを完全に打楽器にした曲。ピアニスト立ち上がりダンパーペダルに何かを挟み、ずっとペダルが踏まれた状態にしている(立って演奏するのでペダルが踏めないから)。譜面を置く蓋も取り外してました。私は前の席だったので、ピアニストが中の弦をはじいたり、何をしてるのかがピアノの蓋に映ってよく見えました。弦をはじいたりたたいたり、パーカス用のスティック(先がほうき状になったもの。名前がわからない(-_-;)を使ったり、他のスティックを使ったり。vlnの方もそれに合わせてハーモニクスやミュートを使ったり。って、どうもピアノの方に気を取られてしまってました。

最後のクロイツェルも圧巻でした。最初のカデンツ、ヴィラートほとんど使わずゆったり。かっちりという感じでもなく、非常に内容の濃い演奏。これまた前半のべトベンとは全く違う世界。聴衆が引き込まれてるのがわかりました。隣に座ってたおじさんは、「Midoriは名前を知ってたけど聴くのは初めて。僕はこれらのべトベンのソナタよく知ってるけど彼女の解釈は素晴らしい」と言ってました。

アンコールがこれまたすごくて、「亜麻色の髪の乙女」(ダブルストップやフラジオが出てくるアレンジ)では、ため息の出るようなしっとりした演奏を聴かせてくれたかと思うと、最後の「中国の太鼓」。この曲、技巧的な曲なのでそういうのが前面に出てしまいがちですが、Midoriの今日のこの曲はとにかく美しさが前面に出た演奏。それも中間部のスローな部分ではなく冒頭から醸し出される美しさ。弓の毛2本も切っての熱演でしたが、こんな美しいこの曲の演奏は初めて聴きました。ちなみにアンコール2曲は暗譜でした。特に後半に圧倒されて期待以上の素晴らしい夜になりました。

同じリサイタルにいらしたMiklosさんのご感想はこちら

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Comment

No title 

リンクどうもです。私の席からもピアノの蓋に奏者の小細工が映っているのがよく見えて、面白かったです。先がほうき状になったスティックは通称「ブラシ」と言いまして、ジャズドラムでは定番の道具です。やっぱりピアノに目を取られちゃいますよねえ、あんだけいろいろやられると。日本のコンサートホールでは、ああいったピアノの内部奏法は原則禁止されている(ので演奏できない)という噂を聞きました。
  • posted by Miklos 
  • URL 
  • 2012.12/01 01:14分 
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Miklosさん 

コメントありがとうございます。素晴らしいリサイタルでしたね。勝手にリンクを貼らせていただきました。すみません。えーそうなんですか。日本ではできないんですかねぇ。やっぱりピアノばっかり見ちゃいますよね。
  • posted by feliz 
  • URL 
  • 2012.12/01 14:42分 
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プロフィール

feliz2

Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

*このブログに掲載されている文章・写真を無断で使用することを禁じます。

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