*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ロンドン交響楽団/V.ペトレンコ/トルプチェスキ - ベートーヴェン、エルガー

Thursday 18 October 2012, 19:30- @Barbican Hall

Beethoven: Piano Concerto No 5 'Emperor'
Elgar: Symphony No 1

London Symphony Orchestra
Vasily Petrenko conductor
Simon Trpčeski piano


この日は元々フィルハーモニア/ドホナーニのブルックナー8番のチケットを取ってました。しかし、何とサーコリンがご病気で、代役がヴァシリーになったというではありませんか!でPOのチケットはホールに返却し(^-^;)、こっちのチケットを取ってました。その時点(10月初め)ではほとんどもう売り切れだったのですが、前日にふと見たら結構なリターンが!私はサークルを取ってましたが、ストールの席も結構出てきてました。よりステージに近い(^^)ストールの席に変えてもらおうと、ホールに電話したら、今日中にホールにチケット持ってこないとだめって言われたので、昨日はサウスバンクに行く前にバービカンに寄るはめに。なので昨日は、あわわ、LPOは遅刻か、と思ったら奇跡的に間に合いましたが、そこまでして近くで見たいんかい!って、はい、そうです。その通りです。だって好きなんだもの~。

結果的には、やはりストールの席に代えておいて大正解でした。それにしても私、LSOで(失礼)こんな、一番高いチケット(36ポンド)買うことなんてほとんどありません。フンパツです。みんな、サーコリンのエルガーを聴くためにチケット取ってたのでしょう。そのせいか、完売だったのが交代が発表されてからかなりのリターンが出始めました。おそらくいつもヴァシリーと共演しているトルプチェスキがヴァシリーを指名したのかもしれませんが、サーコリンの代役とは、かなりのプレッシャーだったことでしょう。しかも、いつでしたか、ヴァシリーがサンフランシスコ響で同じエルガー1番を振った時のレビューがあまりよくなかったんですよね。あとはやはりラジオで聴いたIn the Southも、あれ??だったので、ほんの少し心配していました。。
--
ベトベンの皇帝、何と言っても今日はいつものコンビ、トルプチェスキとヴァシリーなので安心してみていられます。これまで聴いたのはサンサーンスチャイコフスキーでした。いつもはRLPOでしかも場所がリヴァプール(またはその周辺)なので、バービカンでこの2人を観るのは、しかもオケがLSOとは何だか不思議な感じです。よそ行きと言う感じ?でもいつもの2人。そんなわけで、ヴァシリーの指揮でトルプチェスキ聴くのは3回目ですが、トルプチェスキはいつものリラックスした弾き方。何と言ってもこの人は楽しそうに弾くのが良い。ほとんどヴァシリーの方を見、自分が休みの時には(休みじゃない時も)リーダーの方を振り返ったり、指揮のように手を動かしたり。オケと一緒に演奏してる、というのが伝わってきてすごく楽しい。トルプチェスキは、前回も書いたように、ものすごく美音とというか、ソフトな音というわけではないですが(失礼)、独特のリズム感と独創性。2楽章などでは遠くから聴こえてくる高音が美しい。3楽章の最初ではあまりにがんっときたのでちょっとびっくりしましたが。大きな音も出るし打鍵も正確だし、何より楽しそうに弾くので、それは視覚的なものだけではなく、目を閉じて聴いてもそれがわかる演奏。アンコールは、マケドニアの曲かなあと思ってたら、そうではなくて古典派初期の曲風(曲名は不明(汗)。今日は家族が来てるんだけど、今日は来てないけど今日が誕生日のブラザーのために、ということでした。

そういえばヴァシリーのベトベンをライヴで聴くのは初めてですが、ラジオ放送されてた5番や6番を聴くと独特な解釈。今までの印象では、全体的にはさらっとテンポ爽快。今日もテンポはそうでしたが、ショスタコやラフマニノフなどのロシアものとはまた違う力強い指揮。最初からオケをきりっと纏めるパワーがわかる。オケも、最初から感じられるストリングスの鳴り。暖かく厚い音。ダイナミックでかつ詳細。左手の、下から掬い上げるような指揮を見てると何を表現したいのかがまたよくわかる。

Trpceski


エルガー1番、壮大ないい曲ですが、過去のそんなこともあったのでちょっと心配はしていました。まあ私が心配することでもないですが(-_-;)。ロシアものが得意な指揮者がイギリスものを振るとどうなるか?というと、すごく繊細でロマンチック、かつ壮大なエルガーでした。1楽章から壮大な、何だかショスタコーヴィチを思わせるような指揮。ブラスとパーカスの鳴り。あの波のように何度も繰り返される主題、これがよく歌われてて、勇壮な自然の風景。長い曲でもちっとも飽きない。2楽章のマーチもきびきびとリズミカルだし、3楽章がまた美しくて。私はエルガーを聴くと、気品とか崇高さとか英雄性とか勇壮さとか、あるいは美しい部分では自然の風景なんかが想像されてしまうのですが、なぜか今日は3楽章では小さな祈りのようなものを感じた。美しい自然な表現。ところでこの楽章、vlnの後ろのプルトだけ弾く箇所があるんですねえ。一番後ろだからってうかうかしてられませんって(^-^;)。そのミュートをつけた部分も美しくて繊細。そして引き締まった勇壮なフィナーレ。もしかしてエルガーの音楽が心に訴えるもののせいなのかもしれませんが、圧倒的な音楽の力を感じた演奏でした。

この雄大な曲の魅力を存分に感じられた演奏でした。聴衆も大盛り上がり。私は「とっても良かったよーヴァシリー、大役ほんとにお疲れ様」と叫んでました。心の中で(^▽^)。しかし、ロンドンではフィルハーモニアの指揮しか見てないので、最後まで何だか不思議な感覚でした。私が言うのも何ですが、ロンドンの聴衆の前でこんなエルガーを演奏したこと、ものすごく誇りに思いました(^▽^)。

Vasily

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

feliz2

Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

*このブログに掲載されている文章・写真を無断で使用することを禁じます。

Calendar

05 | 2017/06 | 07
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

最新記事

月別アーカイブ

右サイドメニュー

検索フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。