*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

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アカデミー室内管弦楽団/ジョシュア・ベル - ベートーヴェン、ブルッフ、メンデルスゾーン

Tuesday 16 October 2012, 7.30pm @Cadogan Hall

Beethoven: Symphony No.1
Bruch: Scottish Fantasy
Mendelssohn: Symphony No.3, 'Scottish'

Academy of St Martin in the Fields
Joshua Bell violin/director

Cadogan Hall

ジョシュがASMFの音楽監督に就任してから多分2回目のロンドン公演。前回もベトベンでした。今回も1番が入ってるものの、テーマはスコットランドのよう。シンフォニーが2曲に、ブルッフのスコットランド幻想曲と、お腹いっぱいのプログラムでした。

何しろジョシュのスコットランド幻想曲が前から聴きたくて聴きたくて。アメリカでは随分やっているのにロンドンではやってくれないから、去年なんか、タングルウッド音楽祭に行って聴こうかと思ってたほど。。ボストンに住む友人が車で連れてってあげる、という話にまでなってましたが、結局断念。このコンサートが発表された当初はブラームスのコンチェルトだったのですが、いつのまにかこの曲に変更になってました。

なので超楽しみでしたよ(^▽^)。しかし今回はそれだけではなくベトベン1番にも圧倒されました。何せリーダーの席からの指揮であんなに揃ってる。前回のベトベン4番よりもさらにパワーアップして、この繊細な響きと音楽作り。前回はいろんなことを思ったのですが、すっかりダイレクションも板についている感じ。というより、私が見慣れたのかも知れないけど?自分が弾かない時(弾くはずの時にも)にはテンポを取るために弓で指揮するのですが、それも、前回はオケがずれないようにという目的だけかという印象だったのが、今回は、その音楽作りがよくわかるダイレクション。このオケそもそもとても巧いのですが、抜群のアンサンブル。みなで聴き合って一緒に音楽を作っていっているというのがよくわかりました。そしてみな一生懸命に(!)弾いてるので見ててもすごく楽しい。4楽章の出だしなんか、前に指揮者がいてもあわせるのが難しそうなのにぴったりあってる。驚き!ティンパニはまた小さいものでしたが、かなり頑張ってました。それからヴィオラとチェロバスがすばらしい響き。合っている、というだけでなく、時には優しく、時には力強く、表現もダイナミクスも幅広く、本当にこの人数でやってるのか、という厚い響き。編成は1st vln4デスク、2ndが3デスク、va、チェロが2デスク、ベースが2人というかなりの小編成。チェロ4人、ベース2人であの鳴りとは。

ベトベンですでに圧倒されてましたが、次はお待ちかねのブルッフ。CDは出していないけど、NYフィルなどとの共演がネットで放送されてたので何度も聴いてますが、小編成でのスコティッシュファンタシーってどんなんだろう?と思ってました。ハープ大活躍の曲ですが、ハープは1stと2nd vlnの間に入り込み、かなり前の方にいる。テンポ等NYフィルの時とほぼ同じでしたが、ジョシュは今回弾き振りなので、オケでのソリストとして弾いてる時よりのびのびと弾いてるのがわかる。この曲は4楽章が有名ですが、私が好きなのが序奏のE♭マイナーの管楽器の出だし。そしてそーっと美しく入ってくるソロ。この旋律も好きですが、1楽章等でのオルガンを思わせる伴奏の和音の響きが何とも言えず好き。ジョシュのその美音だけでノックアウトですが、なんせ歌が上手なので序奏冒頭のソロが始まると、ああ、やっぱりこれが聴きたかったんだーと感無量でした。2楽章のリズムもきっちりでダンスも楽しいし、4楽章のヴァリエーションも見事でしたが、今回は3楽章での歌に思わずうるっと。流れていく透明な音楽。こういう音楽を作れる人はやっぱり他にいない。本当に生まれながらの音楽家なんだなあ。終わると、真っ先にハープの女性のところにいって握手。2月に聴いたブラームスコンチェルトよりもこっちに音がストレートに伝わってくる。まあホールのせいかもしれませんが。今回UK各地を回るツアーだったので、バーミンガムにも聴きに行けばよかった~と思ったほど(^-^;)。テクニカルな面も(重音の音程とか速いパッセージとか(汗)ネットで聴いたNYフィルの録音よりも断然いい感じでした。

Josh
今日はいつもの黒シャツではなく、ベストを着てました。

今日はメインがメンデルスゾーンのスコティッシュ。前回は「イタリア」でした。ブルッフの後に聴くせいか何だか冒頭の雰囲気が似てます。この曲で好きなのは(ってそればっかり(汗)4楽章のコーダでのAmajorの最後の旋律。これ、シューマンのラインに似てます。って思うのは私だけ?重厚な中にも光が感じられる。それまで静かだったりマイナーだったりなのでとりわけ。この曲もベトベンと同じくぴしっと揃ってる。1楽章の盛り上がり部分ではちょっとずれかけたりもし、その時にはジョシュは自分が弾く部分でも弓を振ってましたが。この曲でもヴィオラとチェロバスの鳴りが素晴らしい。これまた、みなで作っている音楽、アンサンブルの素晴らしさ。この曲の美しい旋律(特にストリングスのユニゾンなどで)が堪能できました。

しかしジョシュはいつもながら汗がすごい。私はいつものように(^▽^)前方に座ってたのでぼたぼたたれてるのがわかるほど。でも今日は楽章の合間でも拭かず。この曲は楽章を連続して演奏するようになってるので、そのためだと思いますが。ほんと汗だくの熱演でした。

盛りだくさんのプログラムだったので、終わったら10時近くになってました。が大満足の演奏会でした。前回は、ソリストとしてのジョシュのファンだった私としては複雑な気持ちでしたが、今回聴いて今後のダイレクションが楽しみになりました。今日の収穫は、念願のスコティッシュファンタシーが聴けたことも勿論ですが、ジョシュの音楽監督としての適性というか才能を確信できたことでした。それに、ジョシュだけに注目するのでなく、オケ全体を見渡した聴き方ができたことも収穫でした(^▽^)。

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Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

*このブログに掲載されている文章・写真を無断で使用することを禁じます。

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