*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

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クリスチャン・テツラフ リサイタル バッハ無伴奏

Wed 19 September 2012 - 7:30pm @Wigmore Hall

Christian Tetzlaff recital - Bach

Bach
Sonata No. 2 in A minor for solo violin BWV1003
Partita No. 2 in D minor for solo violin BWV1004
Sonata No. 3 in C for solo violin BWV1005
Partita No. 3 in E for solo violin BWV1006

Christian Tetzlaff violin


今シーズン初めてのウィグモアホール。ほんとは先週末トリオヴァンダラーのコーヒーコンサートに行く予定だったのに多忙で行けず。ドヴォルザークのDumkyトリオが聴けると思ってたのに。。

気を取り直してテツラフです。こんな近くで聴くのは初めてかも。いつも大きなホールで聴いてるからな。それもあって今日は何だか違う雰囲気。何だかリハーサルに立ち会ったかのような親密な雰囲気。すぐ近くで弾いてるし。この前のプロムスで弾いたアンコールのソナタ3番のアレグロに腰抜け状態でしたが、今日は全曲バッハの無伴奏。なんてったって2時間ステージにテツラフ1人ですよ。。

そんなことはいいのですが、この人のバッハは解釈が特殊です。なので好き嫌いが分かれるかもしれませんね。今日は近くで聴いてたせいかちょっとラフさが目立ちました。でもそんなことより解釈です。これ以上速い演奏は聴いたことがないというくらい思い切り速くしたり(ソナタ3番のアレグロとか、シャコンヌとか)、通常はデタシェで弾くようなところもサルテラートで飛ばしたり、パルティータ3番の冒頭プレリュードなんか、あれ?(冒頭が同じ)イザイのソナタが始まるんじゃ?と思ったほど。で聴いてるとまるでバルトーク?みたいな大胆な演奏。硬い音と柔らかい音の弾き分け。それに和声の表現が独特。あれって思うほどベースの音を強調した弾き方だったり。でも曲全体で一貫している。勿論ソナタ2番のフーガやパルティータ2番のシャコンヌ圧巻。シャコンヌ終わるとブラボーの嵐。そして何と言っても私の最近好きなCmajorソナタ。冒頭のアダージョの速いこと。この曲のいいのは全楽章majorなことです(^-^)。そしてこの前のプロムスで弾いてくれた最終楽章。こんな終わり方だったっけ?っていう静かな終わり。

バッハはこのホールでギルシャハムやヒラリーハーンの演奏を聴きましたが、その2人とは全く違う。何て自由なバッハ。ギルもかなり自由ですが、テツラフはまた本当に語りかけるように弾くので聴衆はすぐ引き込まれる。そして今日気づいたのは大きなホールで聴くのとは全く違う、弱音の繊細さというか、本当に小さいかすかな音。これまたこのホールだからできること。前回のベトベンは美音が印象的でしたが、今日はシャコンヌなどの圧倒的なドラマよりも弱音の素朴さ(というのか)まっすぐな音が心に飛び込んできました。

そういえば今日気づいたのは、この人かなり上下に動くんですね。膝の屈伸は知ってましたが、間近でみるとかなり背伸び(爪先立ち)をしてる。よくあんなので弾けるなあと思いますが、あとギルみたいに左右に動かないので音が飛ばなくてよい。音がまっすぐ前に来てる。(ギルはかなり動くのでいつも聴こえにかなりばらつきがあるので。)ヴィブラートはほとんどかけず、でも全くかけてないわけでもなくて非常に微妙。

何だか不思議な時間でした。完全に異次元に連れて行かれてました。気のせいか、パルティータ3番の最後はちょっとミスがありましたが、でも全体としては全くそんなの気にならない。しかし全曲バッハ無伴奏の演奏会やるというのはほんとに大変なことだなと改めて思いました。テツラフ、今年はウィグモアホールのレジデンスアーティストになったのでまた聴く機会あります。室内楽も楽しみです。

同じリサイタルをお聴きになったMiklosさんのご感想はこちら

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Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

*このブログに掲載されている文章・写真を無断で使用することを禁じます。

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