*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

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ジャン=エフラム・バヴゼ リサイタル - ベートーヴェン、ドビュッシー、リスト

Sunday 2 Sep, 2012 7.30PM @Charter Theatre, Preston

Beethoven
Sonata op27-2 in C sharp minor 'Moonlight'
Debussy
Clair de Lune
Preludes Book2
Liszt
Grosses Konzertsolo (1849-50)

Jean-Efflam Bavouzet (piano)


PrestonGuildhall

この日はたまたまマンチェスターに行く用事があり、その帰りに(場所は全然違いますが。爆!)プレストンまで行くことにしました。寄る、と言うには結構遠かったです(45分くらい)。しかもものすごいローカルな電車(ブラックプールノース行き)で、大きなスーツケース(ほぼ空ですが)を持ってた私はちょい困りました。

写真はホール入り口というか何と言うか、ホールはショッピングセンターみたいなビルの中にあり、そのエスカレータ上がったところです。このホールに来るのは2回目ですが、前回3月にここでRLPOを聴いた時には、ここで書いたように、非常に体育館のような雰囲気でしたが、いつの間にか改装され、え、同じ場所?と思ったほど。何より椅子が新しくなってる。ちゃんとしたホールによくあるタイプの椅子になってて(前は折りたたみ式の椅子のようだった)、ステージも何だかフォーマルな感じで印象が違う感じ。今日はチャリティコンサートだったらしく、BDP音楽ソサエティー(何の略?)やセントラルランカシャー大学の主催でそこの偉い人たちも来てて挨拶もありました。そして初めて見ましたが、バヴゼも燕尾服に白いボウタイ!

なぜかホールのサイトに出てたのとはプログラムが違って、前奏曲集2が入ってました。ベトベンの月光ソナタ以外の曲聴くのは私2度目で、リストやドビュッシーはチェルトナムロンドンで聴きました。勿論何十回いや何百回聴いてもいいのです(^▽^)。上に書いた、協会の人による初めの挨拶では、この記念すべきコンサートをバヴゼに依頼したいきさつが語られました。協会の人はバヴゼのウィグモアホールでのランチタイムコンサートの放送でのリストを聴いて、ぜひリストをこのコンサートで演奏してくれと依頼したそうで、そのせいか何だかすごく盛りだくさんのプログラムになってます。

最初の月光ソナタ、私の中ではバヴゼといえばドビュッシーみたいな回路が出来てて、どうもしっくりこない。バヴゼは最近ベトベンソナタ全集の第一集も出してて、私は聴いて結構面白くて気に入りなんですが、あれ?という感じ。私の頭が切り替わらないせいでしょうが、どうもイメージが。プレストが一番よかったかなあ。

気を取り直して(?)次からはドビュッシー。「月の光」では明らかに聴衆の反応が違いました。これですよこれ。しかし何と言ってもやっぱり今日のメインは前奏曲集2でしょう。「月の光」終わったら、チェルトナムの時みたいにまたまたバヴゼ教授のレクチャーが始まりましたよ(^▽^)。何と今日は全体と前半6曲各曲についての解説。まあよくしゃべること。勿論楽しいしよくわかる解説なので長くなっても全然OKでしたが。前半の6曲終わったら休憩になってしまったので、続けて聴きたかったよーなんて思ったり。でもこのあとリストじゃあどっちにしろ無理だな。。「ラヴィーヌ将軍」の最後でやはり聴衆大盛り上がりで前半はおしまい。

休憩後は後半6曲とリスト。とその前に協会の人からバヴゼのエピソードの紹介。「バヴゼが台湾で演奏した時にトヨタがスポンサーだったのだけど、トヨタの車とともに現れた男性が、バヴゼに『僕の車にサインして!』と言った」とか。で、バヴゼ登場すると、

実はあれはボルボでした。 


(爆!)

てなことで、またまた続いて後半6曲の解説。勿論「ピクウィック卿ではイギリス国歌が出てきますよ」とか、「『花火』は14th of Julyの音楽、なぜならラ・マルセイエーズが出てきますよ」とかの作曲の背景。そして案の定演奏では「ピクウィック卿」の冒頭では、ほらね、というように、腰を浮かせながらの大音量で大うけ、また、花火のその部分では「ここですよ」とでも言うように客席に向かって人差し指を立て。そういえば「花火」は「ららら」でも放送されてましたね。勿論今日は、そんな動作だけではなく聴衆との対話のあるインタラクティブな演奏。

リストの前にはまたバヴゼの解説がありました。このリストの曲はBマイナーソナタほどにはあまり知られてない。初めて演奏したピアニストにはHardly playableな曲だったと。(バヴゼ、"of course I will try."などと言うのでまた受け(^▽^)。)この曲は英雄の生涯。葬送行進曲の後には復活(resurrection)が。ああそうなんだ、と思って聴くと非常にうなづける説得力のある演奏。そしてウィグモアのランチタイムで前回聴いた時と同じ(かそれ以上)の大音量。そしてまあエキサイティングで技術も確かだし、圧倒的な演奏。それにしても、あのドビュッシーの後でよくまあこんな曲弾けるよなあ。しかもこんな熱演。

終わると聴衆からの熱狂的な拍手で、バヴゼ"Something calmer"と言って始まったアンコールはアラベスク1番。これがまた心に染みる演奏と音で、私この曲バヴゼの演奏で聴くのは初めてだったせいか、すっかり引き込まれてちょっと涙が。。「ピクウィック卿」や「ラヴィーヌ将軍」や「ヴィーノの門」などでのダイナミックでエキサイティングな演奏だけでなく、こんなにも美しい音楽を作れる人なんだよなあと改めて。リストもすごかったし。

抜群のコミュニケーション力と表現力と、なにより幅広いダイナミクスと音色。各曲の魅力がふんだんに引き出された演奏。やっぱりドビュッシーはバヴゼだなぁ。ってほんとそればっかり。バヴゼ以外のドビュッシーは聴けなくなったりして(-_-;)。

上に書いたように、私はバヴゼの前奏曲集2を聴くのは2度目なのですが、前回とは違って前方の席で手元もよく見えたし、何よりステージに近かったので音もその時よりもよく聴こえる。まあなんて贅沢なんでしょう。。最近はバヴゼは2ヶ月に一度は聴いてましたが、でもバヴゼのリサイタルは暫く聴けないかなと思っています(単に予定がないだけですが)。

次回バヴゼを聴くのは11月にBBCフィル/メナとのプロコフィエフのコンチェルト1&4の予定です(って前にも書いたなこれ(-_-;)。

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プロフィール

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Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

*このブログに掲載されている文章・写真を無断で使用することを禁じます。

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