*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

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ウィーンフィル/ラトル - ブラームス、ウェーベルン、シューマン

Saturday 16 June, 2012 7:30pm @Birmingham Symphony Hall

Brahms Symphony No 3
Webern Six Pieces for Orchestra
Schumann Symphony No 3, Rhenish

Vienna Philharmonic
Sir Simon Rattle (conductor)

Bhm Symphony Hall
夜のシンフォニーホール!これは終演1時間後くらい。
終演直後(9.30ごろ)はまだとても明るかった


バーミンガムまで遠征したのは、ロンドンで残ってるチケットを見たら高かったからですが、交通費と宿泊費で却って費用がかかってしまいました(爆)。ま、ロンドンに行くのも交通費かかるのですが。でも結論から言うと、バービカンで聴くよりもバーミンガムにわざわざ行って来て大正解でした。

自宅の方ではいい天気だったのに、北の方に行くにつれ雨が。。バーミンガムの駅着いたらものすごい風と雨で、傘はすぐ使えなくなりました(泣)。このホールは5月にCBSOと山田和樹さんを聴きに来ましたが、ものすごく音響のいいホールです。といっても響きすぎることもなく、とにかく広いのですが、RFHのように、上の方の階に座るとほとんど聴こえなくなる、ということもないようです。

サイモンラトルは、数年前のベルリンフィルのシーズンオープニングコンサートのライヴを映画館で見ましたが、もしかしてライヴでは初めてかも。ブラームスは1st vln7.5プルトで、vln対向で中は1stの隣にヴィオラ。ベースはチェロの後ろなのでステージ右手にいました。この並びを見たのは初めて(?)です。CBSOの時もそうでしたが、弦楽器は一番外側のデスク以外は、後ろの方のプルトは段に乗ってます。なのでかなり立体的な響きなのですが、今日は一段とベースもチェロもよく聴こえてました。2管でした。金管はホルンがステージの右側、その左隣にTp、その左にTbでした。

ブラームスはゆったりと普通のテンポで始まりました。1、2楽章の間以外は楽章間はすべてアタッカでした。なんでかなー?そんなに急がなくてもいいのに、っと思ったり。1楽章のリピートが終わると、盛り上がる部分はテンポを速め、そのメリハリがかなり気持ちいい。1楽章はリピートありでした。一番印象に残ったのは2楽章、微かな木管の弱音の美しさと柔らかい音、楽器が重なると何とも言えない美しい音、そしてラトル独特の、弱音部分でのほとんど指揮をしないでオケに任せる、そこまで小さくするのかと思うほどの微妙さ。ウィーンフィルの音。最後のFの音、ちょい音程が微妙でしたが。。(-_-;)本当は最初の方、ちょっとばらっという印象でしたが、ラトルの1楽章のテンポ設定がわかってきたころにはしっかり纏まっていました。何と言ってもホルンの美しいこと!ブラームス終わるとラトルはわざわざホルンの方に行って起立を促していました。あとは各木管奏者とも握手したり。

休憩後の最初はウェーベルンの「6つの小品」。この曲、自分の母親の死(葬儀)をテーマにした曲で暗い雰囲気ですが、見所(聴き所?)はたくさんのパーカッションでしょうか。下の写真のようにブラームスの時から後ろにずらっと並んでました。奏者は5人。特に目立つのが左側の大きな鐘。あまりに長いので奏者は椅子に登って叩きます。途中、チェレスタのおじさんがパーカッションのある段上に上がってきたので、なんだ?と思ったら、その長い大きな鐘の響きを下の方ではしっ!と止める役でした(^▽^)(奏者は椅子の上で立ってるし、鐘があまりに長いので1人ではミュートできないため、上と下で2人でミュート!)。4楽章の最後、わーっとパーカス合奏でfffになる部分の最後でしたが、みな注目してました。あ、演奏は美しかったです(いつも演奏とは別のことの描写が多くてすみません(^_^;)。最初の木管も非常にロマンチックで幻想的だし、ミュートをつけた弦楽器や、ヴァイオリンやヴィオラのソロも素晴らしいし。先日のベルクもそうでしたが、ほんと、新ウィーン学派の曲はCDで聴くより実演で聴く方が何倍も楽しい(^_^)。

s-Perc2.jpg

さて、メインの「ライン」、この曲大好きなので楽しみでした。でもラトルのシューマン?どんなだろう、と思ってました。小編成になって1st vlnは6デスクになってました。ベースは5人、2管ですがホルンは5人いました。ホルンの位置は右端でブラームスと変わりませんが、Tbがホルンの左隣に移動してました。なのでTpとTbの位置入れ替わり。

この曲の最初いいですよね~。ぱーんと華やかで、ライン川と森の景色が目の前に広がる。そして今日の冒頭、この小編成で驚くほどの鳴り。最初のテンポは速めで、曲全体を通しても速めでした。特に2、3楽章、こんな速い演奏知らない、くらいのテンポ。たゆたう川の流れというよりは、ずんずん川を進むボートに乗ってるよう。でもずっとそのテンポではなく、時々速度を緩めて川岸の景色を楽しむ。そんな歌いでした。2010年クリスマス頃ケルンに行った時に歩いた川沿いの風景を思い出しました。そして4楽章、最初のHrとTbのコラール、まさに教会(ここではケルン大聖堂ですか)でのオルガンの響き。天から降りてくる極上の音楽。このホール(というかオケ)、ふわーっと音が上に上っていく感じがいいのですが、このコラールはまさにそういう感じで印象的でした。この部分のためにHrとTbと隣同士にしたのかな、とも思いました。そして、他の楽器で繰り返されるコラールに乗って出てくるヴィオラとチェロの突き上げるようなリズム。極上の音に包まれる幸せを感じました。柔らかく澄んだ音、ホールのよい音響もあって四方にふわーっと上がっていく音。金管、特にホルン、どんなに吹いても外さないし汚くならない。4,5楽章のホルンは突出してました。とにかくどの部分も美しく、極上の「ライン」でした。この曲も1/2楽章の間以外はわりとさっさとアタッカだったような。。

思い出しましたが、ケルンフィルハーモニーの開演前のベルは多分「ライン」5楽章のホルンの旋律でした(♭シシードー♭ミー...)。あのホールもよかったなぁ。あーまたケルン行きたーい。大聖堂前のクリスマスマーケットとか(余談)。それにしても、あの冒頭の鮮やかで澄み切った青空のような爽快感と、4楽章のHr、Tbの美しすぎるコラールが1日経った今でも未だに頭から離れないでいます。

拍手喝采でしたが、バーミンガムの聴衆は、ロンドンと違ってやたらブラヴォーとかスタンディングオヴェーションもなくひたすら拍手。ラトルは最後に、シンフォニーホール21周年おめでとう(今ホールはちょうど21周年記念のコンサートなどをやってます)、バーミンガムは自分にとっても特別な場所、と挨拶してました。CBSOに長年いたラトルはやはりバーミンガムには特別な思い入れがあるのかなと思いました。確かにWelcome back!みたいな雰囲気もあったし。ロンドンでも同じ演奏が聴けたのかもしれないけど、今回はバーミンガムまで行って聴いて本当によかった。こんな素晴らしいホールで極上の音と音楽に浸れた至福の時間でした。

Rattle


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Comment

 

ええ〜〜っ?ラトルさん初めてなのーー?
ロンドンはOAEを毎年振ってるのに。
ウィーン・フィルは高いからいいやと思っていたのを大後悔。お昼ご飯1週間抜いてでも聴けば良かった。
ところでラトルさん、指揮棒を動かさないときは眉毛で指揮してるんですよ。
  • posted by つるびねった 
  • URL 
  • 2012.06/17 21:55分 
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OAEはなぜかまだ行ったことがないのよね。。すごく興味はあるんだけど。何せ、ついこの前までこんなに音楽会行ってなかったし。そういえばラトルは顔芸(?)もすごいよね。眉毛でやってるんだ、ふーんなるほど~。

私としては素晴らしかったんだけど、でも私なんかより格段に耳の肥えたつるびねったさんが聴いたらもしかして普通かも??それにしても、あのホールはロンドンのとは比較にならないくらい良いです。
  • posted by feliz 
  • URL 
  • 2012.06/17 22:05分 
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はやっ!と一瞬思ったら、昨日のでしたか。今日のバービカンもほぼ全員集合状態でしたが、felizさんがいなかったのはそういうわけだったんですね。ロンドンでも、弦楽器と金管の配置は全く同じでしたよ。ブラームスではちょっとバラけたり、オケが振り落とされそうになったり、音程危うかったり、ウェーベルンのチェレスタのおじさんがベルのミュートのためだけに移動したり、「ライン」ではホルンががんばって極上の演奏だったり、何だかバーミンガムとロンドンで、ほぼ同じ演奏をやってるんですね。ある意味凄いです。
  • posted by Miklos 
  • URL 
  • 2012.06/17 23:36分 
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Miklosさん、私はバーミンガムに聴きに行くって言ったじゃないですか~(なーんて)。あのホールはいいですよ。バービカンで聴くよりも何倍も至福の時が過ごせます。演奏はロンドンでも同じでしたか。そりゃそうかもですね。ウェーベルンでは、演奏もさることながらあのチェレスタ奏者によるミュートがやけに受けてました(^_^)。
  • posted by feliz 
  • URL 
  • 2012.06/18 00:08分 
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プロフィール

feliz2

Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

*このブログに掲載されている文章・写真を無断で使用することを禁じます。

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