*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

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ロイヤルフィルハーモニック/ケネディ/リットン - ブラームス、エルガー

Tuesday 12 June 2012 19.30- @Royal Festival Hall

Johannes Brahms: Academic Festival Overture
Edward Elgar: Enigma Variations
Johannes Brahms: Violin Concerto in D

Royal Philharmonic Orchestra
Andrew Litton (conductor)
Nigel Kennedy (violin)


ケネディを聴くのは久しぶりです。RPOはこの組み合わせで地元にも来るのですが、その日は私は他のコンサートを入れてたのでロンドンまで行くことに。それにまたあの6角形のホールでRPOを聴くのはしんどかったかも。。

今日は久々にStallsの前の方の席です。このチケットは随分前に取っててその時は結構余裕があったのですが、ちょっと前に見たらほぼ完売でした。ケネディの人気でしょうね。

リットンは大きな体で全身を使った指揮で、1曲目の大学祝典序曲では、楽譜は置いてはあるけどほとんど見ておらず、完全に横を向いてたり、飛び上がったりのダイナミックな指揮(20cmくらいはほんとに飛んでました)。何だか佐渡さんを思い起こさせる指揮です。細かい指示もあり、わかりやすい指揮でした。

ただオケが。。前回このオケを地元のホールで聴いたときの印象がよくなく、それは先日RPOを聴いたデッド響きの地元のホールのせいかと思ってましたが、今回もあまり印象は変わらず。チェロ(特にプリンシパル)と一部の金管(Tb)とティンパニを除いては特筆するようなこともなく、ありえないようなミスとか音程とか、アマチュアじゃないんだから(言いすぎすみません)。obの音は明るすぎてチャルメラっぽいし、木管は全体的にぱっとしない。チェロや低音に比べてvln音が小さいし(14型のせいもあるかもしれませんが、1stは聴こえてくるのは前の方のプルトだけ。。)オケ全体の響きが平坦な感じ。それは2曲目のエニグマでも変わらず。エニグマではオルガン付きでしたが。正直、辛い前半でした。自然と顔と耳がステージ右側を向くことに。もし前半がコンチェルトだったら後半聴かないで帰ってたかも。。(そのためにそういう順序にしてあったのかも、なんて。。)RPOでは時々デュトワやガッティなども登場するのですが、今後お客さんがずっとついてくるのか、と余計な心配までしてしまいました(失礼)。
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休憩後はいよいよケネディの登場。ケネディはいつものラフな服装(白シャツに黒のだらーんとした上着とズボン)、頭は周りを剃り、中央を立たせた髪型。前回ケネディを聴いたのは、2008年のRPOとのエルガーでしたが、その時よりもさらに強調された髪型のような気も。もう55歳ですが。登場すると聴衆に向かってガッツポーズ、聴衆はヒューヒューと拍手で大盛り上がり。やっぱりすごい人気。後ろを向いてちゃんとChoir席にも挨拶。

ブラームス、ケネディはオケの前奏ではずっと後ろを向いてて、ソロが始まると前を向いて動かずに朗々と楽器を鳴らす。のってくると足を踏み鳴らしながら(この足ふみの音が結構うるさい(-_-;)私は前の方で聴いてたので)。時々1st vlnの方に寄って行って弾いたり。1楽章では自作のカデンツを使うとプログラムにあったのですが、ここだけ全く違う世界(そういえば、私の持ってるベトベンのカデンツもそんなだった)。カデンツの最初の方は、それまでの調と違うな、でもバッハっぽい、なんて思ってたら、インバーヴァル5度の重音などで、フュージョン系というかどっかのフォークソング(彼の好きなポーリッシュ?)っぽかったり、スルポンまで登場したり。いつ終わるのかと思うほど長くって、最後の方では弦楽器のA音のロングトーンとトレモロ、そのうち木管もA音で加わって不思議な世界。最後の方だけブラームスの旋律が登場。でカデンツ終わるとすぐ元に戻って、今のは何だったんだ?すっかり違う世界に行っていた。

2楽章での美音。艶のある音と幅広い表現で、非常に心にしみる音楽。コンチェルトは全体的に生き生きとしてよかったのですが、今日の演奏では2楽章が一番好きでした。そんなわけで伴奏はあれでしたが(すみませんね(-_-;))、ケネディの出す音がしっかり聴こえるように目を閉じて聴いてた。3楽章も1楽章と同じしっかりとした音楽作りでした。時々気になったのが右手、音がかすれること。演奏は完璧ではなかったかもしれませんが、なぜか引き込まれる独特の世界だし、やりたいことが非常によくわかる。でもかなり個性的なので好き嫌いがあるかもしれません。

Kennedy & Litton

終わると大拍手とブラヴォーの嵐。スタンディングオヴェーション。メンバーと拳骨でハイファイヴ。リットンと一緒にChoir席、両サイドのお客さんにも、せーの、でお辞儀。でもそれだけでは終わらないのがこの人。大拍手の中再登場すると、ジョーク交えたしゃべり。アンコール、1人でvln弾くのもつまらないと思うので、偉大なチェリスト、デヴィッド・コーエン(プリンシパル)と演奏します、とのこと!私は、上に書いたようにチェロ(特にプリンシパル)いい!と思ってたので感激でした(リストを見たとき、David Cohenって何か見覚えあるよな、と思ってたら、ソロでも活躍してるチェリストなんですね。コーエンのウェブサイト)。曲はノルウェーのHalvorsenによるヘンデルの主題によるパッサカリア。ほんとはヴィオラとヴァイオリンのための曲のようですが、今日はチェロとヴァイオリン。見てるだけで楽しい演奏で、コーエンのチェロも素晴らしかった。

Kennedy & Cohen
ケネディとデヴィッド・コーエン

でもまだ終わりません。2曲目はモンティのチャルダーシュでしたが、コーエンと2人で演奏してたかと思うと、途中から弦の伴奏も加わった合奏。途中ケネディの歌(ジョーク)も入ったり、ヴィオラトップの面白いピチカートなどもあり聴衆大うけ。いつまで続くのこのアンコール?と途中ちょっと不安になりましたが(^_^;)、合計20分ほどで終わりました。前半はちょっと辛かったのですが、やっぱりケネディ素晴らしいなぁ、と楽しい思いで会場を後にしました。


ところが、パディントン駅に着いたら悲劇がー。ケネディのアンコールのため遅くなったので、いつもの電車には乗れないな、次のはその30分後だな、と思ってたら、Maidenheadで起きた人身事故のため、西の方に行く電車はすべて止まってると。復旧のめどはまだ立っていないので、私の地元の駅に行く人は「ウォータールに行って、そこからの電車に乗ることをお勧めします」とアナウンスが。。今ウォータールーから来たばかりだよ。それにウォータールーからのその電車だと1時間半くらいかかるし。まいったなーと思い、でも待ってればいつかは動くか(前にも同じようなことがあり、その時は30分ほどで動き出したので)と思って、椅子に座って待つこと1時間半ほど。何しろ駅は寒いし、椅子に座ってられただけましでしたが、その椅子も金属なので冷えること。電車が動きだしたのが12時前。電車に乗って電車が出発したら、安心したやら情けないやらで本当に涙が出てきた。家に着いたのは1時でした。地方に住んでるとこういうリスクもあるのだな、と痛感した次第。音楽会行くのも必死。(なんて、こんなの震災にあった人たちの比ではないと思うけど、いつ家に帰れるのかと思うと不安でしかたがなかった(>_<)。。)

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Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

*このブログに掲載されている文章・写真を無断で使用することを禁じます。

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