*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

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ロンドン響/ノセダ/デノーク - ワーグナー、ベルク、ベートーヴェン

Thu 21 June 2012 / 19:30 @Barbican Hall

Wagner: Prelude and Liebestod from ‘Tristan und Isolde’
Berg: Three Fragments from ‘Wozzeck’
Beethoven: Symphony No 5

Gianandrea Noseda (conductor)
Angela Denoke (soprano)
London Symphony Orchestra


私にとっては今シーズン最後のLSOとバービカンです。LSOはまだ7月にもコンサート残ってますが。LSOと言えば先週は遅刻してピレスが聴けなかったという悲惨な出来事もあり、今後は平日は地元の別の駅から行くことにしました。予定より1本前の電車に乗れ、10分前に着席することができました。やたっ!

ノセダを聴くのは初めてです。BBCフィルの首席を退いて今はイタリアのTeatro Regioの音楽監督、BBCフィルではLaureate Conductorです。今年2月にN響を振っているし、何回かBBCフィルと日本にも行っており、ダイナミックな指揮で唸るというのは聞いてました(^_^)。が想像以上でした。オケがフォルテで鳴ってるのに聞こえるってのは相当でかいんだろうな(-_-;)。いやいや。

前半は16型で配置は左から1st、2nd、ヴィオラ、チェロ。ベースはちょっと奥に入っててヴィオラの後ろでした。ハープが中の方(フルートの隣)にいました。ソプラノはベルクだけかと思ってたら、最初のワーグナーも今日はソプラノ付き。と知ったのは直前でした。この「トリスタン」のソプラノ付きは初めて聴きます。私はオペラまで手が回ってないのですが、前半はそんなわけでほんとオペラです。「トリスタンとイゾゾルデ」のこの「前奏曲と愛の死」、オケだけで聴いても感動的なのにソプラノ付きとは!

冒頭のチェロ、ゆったりと豊かで深い音。これだけでノセダがどんな指揮をする人なのかわかりました。やはりこの人はオペラの人なのだな。この曲、ストリングでの旋律が多く、CDで聴くとどうも音程などがばらっという印象なのですが、今日はぴしっと締まってました。チェロとベースの低音を出し、高弦は抑えた感じ。木管のソロはどれも表情豊かで美しいし、ホルンもかなり鳴らしてるし。大げさな指揮なのにそこから出てくるオケの音は美しく、しかもものすごいコントロール力。

「愛の死」でソプラノ登場。この人写真はなぜか見たことがあり、ロンドンの他のブロガーの方もオペラで聴いたことがあるそうで、有名な方なのでしょうか。声は、すごくよく通るというわけでもなさそうでしたが、私の席からは十分でした(私は歌はあまり聴かないのでよくわからないので、印象だけですが)。それより表情がすごく豊かで、オケの波のように繰り返して上昇していく音形よりも、今日はそのソプラノの方に耳が行き、デノークの表情付けと、さらにすっきりと、かつ良く鳴り美しいオケの伴奏との相乗効果が抜群で、1曲目でもう涙が。。

2曲目もソプラノ付きで、ベルクのオペラ「ヴォツェック」から3つの断章です。ベルクの書いたオペラ2曲のうちの1つです。パーカス奏者が4人ほど登場、チェレスタも参加。何だか最近は新ウィーン学派聴く機会が多いです。演奏される機会が多いということでしょうね。オペラということもあり、この前聴いた、同じ時期に書かれたチェンバーシンフォニーとは違う雰囲気。また、ソプラノは独白の部分では音がついてなかったり、オケとあわせるのも難しそうだし、そういう点ではワーグナーよりもこっちの方が難しそう。オケは雰囲気のある神秘的な伴奏、場面が目に浮かぶ。途中兵士の登場ではブラスのにぎやかな音楽になったり、第3幕ではすごい盛り上がりだったり。デノークはワーグナーとは違った空気を演出、聴衆に語りかけるコミュニケーションもよいし、高い音域もきれいに出るし。デノークの声はいつまでも耳に残り、独特の雰囲気を持つ歌手でした。

Noseda & Denoke


ベトベンは12型の小編成になってました。「運命」は予想通りというか、指揮台に立つや否や始まり、力強い冒頭と豪快なテンポ設定。1楽章のテンポはほんとに速くて勢いがあり、あっという間に終わってしまった。オーボエのソロ美しかった。印象的だったのは2楽章。これは1楽章とは対照的な歌い。フレーズの終わりでは止まるかと思うくらいテンポを落とすし、そして何と言っても、聴こえないよーくらいの徹底した弱音。聴き入ってしまう演奏でした。ノセダは2楽章終わるとオケに向かって右手の親指を立て「グー」。そっか、これがやりたかったのねぇ。オケも非常によくついて行ってました。さすがLSO。そして小編成とは思えないオケの響きと鳴り、特にチェロ、4デスクしかいないのにあの音量!3楽章の最初の吼えるホルン、低音のしっかりした響きと幅広いダイナミクスと表現。そしてまたまたあの弱音。ピチカートの旋律に乗る大きな楽器(Fg)は、もうこれ以上落とせない!っていうのがわかるくらいの徹底した弱音でした。

3楽章の終わりから4楽章の初め、また徹底した弱音でしたが、4楽章に入ると1楽章の再現。ダイナミックな指揮でどんどん前に進む。ぱーんとよく鳴るオケの響き。そしてノセダ、4楽章の主題をいちいち歌う(唸る)(^▽^)。特に強拍の「ダッ、ダッ」ていうのが強烈。これが私も周りの人たちにも大うけ。私はそういうのがすぐツボにはまってしまうのですが、今日はLSO Pulseという学生券のスキームで6ポンドの券が大量に出てたので若い人も多く、余計にノセダの歌い(唸り)にはまってしまった人が多かったせいもあるかもしれません。4楽章通してほんとにずっと歌ってる。。ま、ある意味それを聞いてると、どのような音楽を作りたいのか、どこを強調したいのかがわかるという利点もありますが(^_^)。最後まで突き進むエネルギー。聴衆は大拍手とブラヴォーとスタンディングオヴェーション、ノセダは何度もカーテンコールに応えていました。ノセダ、曲が終わるとスコア(ミニチュア!)にキス、本当に指揮と(この)音楽が好きなのだなーと思いました。バーミンガムに行って以来、ロンドンのホールはやっぱデッドな響きだなぁなんて思ってましたが、演奏によってはバービカンでもこんな風に聴こえるのかぁーと。

次回ノセダを聴くのは11月のBBCフィルです。メインがCasellaの交響曲3番、ソリストがバヴゼでプロコPC1&4です(←私の目当ては当然これですが(^▽^)。

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きゃー速すぎて朝ごはん歌えない ノセダ、ロンドン交響楽団「運命」

21.06.2012 @barbican hall wagner: prelude and liebestod from tristan und isolde berg: three fragments form wozzeck beethoven: symphony no. 5 angela denoke (sp) gianandrea noseda / lso 恥を忍んで告白しましょう。今日の指揮

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Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

*このブログに掲載されている文章・写真を無断で使用することを禁じます。

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