*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

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Philharmonia/Matsuev/Segerstam - Sibelius, Rachmaninov, Tchaikovsky

Tuesday 24 April 2012, 19.30- @RFH

Jean Sibelius: Nightride and Sunrise
Sergey Rachmaninov: Piano Concerto No.2
Peter Ilyich Tchaikovsky: Symphony No.6 (Pathétique)

Philharmonia Orchestra
Leif Segerstam conductor
Denis Matsuev piano


今回は噂の(?)マツーエフを聴くためでしたが、指揮はセーゲルスタム。はい、サンタさんです。おぉ今日は「大男対サンタさん」かぁ、と自分で考えたこの組み合わせ、我ながら上出来!と思ってましたが、ツイッターでは誰も反応してくれませんでした(^_^;)。

セーゲルスタムは作曲家でもあり、何でも200曲以上のシンフォニーを書いてるとか。1曲目のシベリウスはセーゲルスタムが得意とする作曲家(と私は勝手に思っている)だけあって楽しみにしてましたが、とても美しい演奏でした。始まったとたん、シベリウスにぴったりの透明なストリングスの音。曲は2部構成で、最初のNightrideというのは暗い森を馬が駆ける感じで、ずっとストリングスのギャロップのリズムが続く。後半のSunriseでは、入ってくる金管のコードの美しいこと。まさに、さーっと射してくる日の出の光。それに鳥の鳴き声のような木管ソロ。情景が見えるようで、まさにシベリウスの音楽。

指揮は体格に合ったおおらかなもので、日本に行って指揮した時のみなさんの感想では、楽譜にかじりついてて奏者とのアイコンタクトがない、というのも見ましたが、今日もまぁ楽譜はよく見てましたが、奏者の方も見てました。両腕を高く上げると、オケから出るのは大きいだけではなく広がりのある音。そんなダイナミックな表現がオケから引き出されているのがわかりました。

最近は、知らない指揮者だと1曲目で印象が決まってしまいます。また、1曲目でその技量がわかるというのも最近気づきました。(特に知らない曲だと何の知識もなく聴くので、演奏そのものに集中できるというのもあります。)
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2曲目はラフマニノフPC2番ですが、マツーエフを聴きに来たのだけど、正直、また2番かぁ。。と思ってました。多分一番聴く回数の多いコンチェルトの気がします。マツーエフ、聴く前の印象としては、体格に見合った大きな音でダイナミックな演奏、という感じでした。

なのでがんがん行くのかなと思ってましたが、1楽章の入りはそうでもなく、ゆったりとしたテンポ。しかし音は大きいです。1楽章の初めでオケが入ってくると、通常はピアノはあまり聴こえなくなりますが、今日はピアノもしっかり聴こえ、しかも今日もChoir席なので、ピアノの音が出るのとは反対側(奏者から見て左側、蓋の上がってる側)にいたのにそんななので、前の方に座ってる人たちにはさぞうるさかっただろうと想像します(-_-;)。多分私が聴いたことのある中で一番音がでかいピアニストかも。確かに上手いのですがなかなか私の好きな音が出てこず、2楽章も何だかすごく速いので、うーん、と思ってましたが、2楽章の最後の方で最初のテーマに戻るところ、やっと、この音色!っていうのが出てきました。何で最初からこの音で弾かない?

まあひとえにこれは私の好みですが、3楽章の出だしは普通のテンポでしたが、中ごろからすごく速くなり、最後はえらく盛り上がって大きな音でがんがん弾いておしまい。何だかあっけに取られるダイナミックな演奏でした。私にとってはすごくテンポが速く、エキサイティングだったけど心に響く演奏ではありませんでした(ファンのみなさんすみません)。技術もすごいしいい音色も出せるのに、音楽的な表現がテクニックに隠れてあんまり感じられなかった。もしかしたらチャイコフスキーなど聴くとまた違った印象かもしれません。

アンコールもかなり技巧的な曲で(GinzburgのFigaro Fantasy)、ひたすらテクニックを見せたいのかなと思いました。この人は、これからどういう方向性で行くのでしょうね。そんなこともちょっと気になりました。
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メインの悲愴ですが、これはかなりダイナミックな演奏でした。冒頭のFgのソロも素晴らしく、最初から低音ががんがん響き、ヴィオラもよく聴こえるし。テンポは結構さらさらと進みますが、リタルダンドはしっかりあり、ダイナミクスもすごい。フォルテもすごいけど、ここまで小さくするかの弱音。1楽章のクラの弱音。2楽章のワルツの美しいこと。3楽章ではえらく盛り上がり、あの腕を上げる指揮で引き出されるオケの鳴り。金管もパーカッションもティンパニも爆演。セーゲルスタムもノリノリで、途中でくるっと客席の方を向いてたほど(なんだか楽しくって私は思わず笑いが^_^;。でも指揮の途中で客席の方を向くというのはたまにやるみたいです)。こりゃ、3楽章終わったら拍手が来るぞ、と思ってたらその通りになってました(-_-;)。セーゲルスタムは無視して4楽章に突入してましたが、なかなか雰囲気が4楽章に戻らず。。4楽章の最後の低音もいつまでもすごくて、でも静かに終わるとちゃんと指揮者が手を下ろすまではみな拍手を待ってた。これはありがたかった。(ちなみに、楽章間の拍手はよくありますが、私はフライングブラボーというのは聞いたことがありませんです。)

今日印象的だったのは、ストリングスの透明な音。オケから引き出されるダイナミクスと音の広がり。まさに大自然を思わせるようなダイナミックな指揮。少々音程が気になりましたが、金管もよくって、先週の「展覧会」の時と同じメンバー?と思ってオケのメンバー表を思わず見比べてしまいました(ほとんど同じメンバーでした)。

Segerstam

ちなみに今日のChoir席は、前の方に学生の団体が陣取りちょっと心配だったのですが、まぁ彼らも飽きると隣の人と喋ったりはしてましたがちょっと離れてたので気にならず、それより気になったのが隣のおばさん。当日配られるオケ奏者のリスト(A4の紙)をぱたぱたと仰ぐので、うるさくてしかたがなかった。若者でなくてもそういう人はいるんだなと。(休憩でいなくなったのでほっとしましたが。)ま、安席のChoirにはいろんな人がいるなと(-_-;)。

このコンサートもBBC Radio3で中継され、ここで4/30までオンデマンドで聴けます。

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  • 2012.04/29 03:08分 
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プロフィール

feliz2

Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

*このブログに掲載されている文章・写真を無断で使用することを禁じます。

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