*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

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Staatskapelle Berlin/Barenboim - Mozart, Bruckner

Friday 20 April 2012、19.30- @RFH

Wolfgang Amadeus Mozart: Piano Concerto No.22 in E flat, K.482
Anton Bruckner: Symphony No.9

Staatskapelle Berlin
Daniel Barenboim conductor, piano


さて、いよいよバレンボイム/シュターツカペレ・ベルリンの(ロンドンでの)ブルックナープロジェクトの最終日です。

9番ですが、この曲は(前にも書きましたが)学生オケの欧州演奏旅行中にウィーンのホールに忍び込んで聴いた、バーンスタイン/VPOのリハーサルでやっていた曲で、その印象が強く(特にちょうどその時やっていた2楽章)、また、その時元気に指揮する姿を見てから半年後くらいにバーンスタインは亡くなってしまったので、いつもこの曲を聴くとしみじみしてしまいます。そんな思い出(思い入れ)のある曲です。そうでなくても勿論ブルックナー最後のシンフォニーなので、おのずと聴くのに力が入ってしまいます。

バレンボイムは弾き振りは月曜にもやってましたが、私は行かなかったので、バレンボイムの弾き振りを見るのは初めてです(というかバレンボイムのピアノを聴くのは初めてかも?)。前回リストを聴いた友人によると何だかアレだったようなので(何だ?)、少々心配してましたが、月曜のモーツァルトの評判はよかったようでした。

弾き振りだとずっと座って指揮もするのかと思ってたら、最初ソロが始まるまでは立って指揮してました。ソロが始まると、初めはちょっと(気のせいか)もたっとした感じに聴こえましたが、音楽が進むとそんなことはなく、オケと一緒になった流れる音楽、そして何より弱音の美しいこと。耳をそば立てて集中して聴かざるを得ないような小さい音。オケもそうで、ピアノとオケとの同調がすごい。バレンボイムのピアノはオケに溶け込む音。ソリストというよりオケと一緒に演奏している感じ。オケの伴奏がまたすごくて、ピアノとぴったり合っている。って当たり前かもしれないけど、ダイナミクスだけではなく音質までぴったり合ってる。2楽章がまたすごくて、ミュートを付けて抑えたストリングスと、木管の音がぴったり。木管だけになる部分はまるで木管五重奏のような響きで(って当たり前か(-_-;)でも複数いるんだけど、ものすごくまとまった音)、何だか違う世界。ピアノの弱音がとことんすごいので、もしかして弱音ペダル(?)踏んでるのかとまで思いましたが、こういうところではペダルは踏まないですね?休憩に入ってもいつまでもピアノの音が耳に残ってました。

Barenboim at piano

さて、ブルックナーですが、今日は何だかとても緊張してました。というのは上に書いたように思い入れのある曲だったからです。特に2楽章でそういう感情が出てきてしまうのではないかと。そして万が一私が思うような演奏でなかったら。。と思うと夜も眠れませんでした(嘘)。

1楽章、始まったとたん心に響く音楽。ストリングスのトレモロの緊張するような弱音。しかも今日はこんな遠くに座ってるのに(Rear Stallsでした。普段は前方またはクワイヤ席ばかりなので、後ろだと音が聴こえないのでは?というのもちょっと心配でした。そもそも数日前にこの安い席1つだけがリターンで出てたので、選択の余地がなかった。他のは高くて買えないし(-_-;))、細くても芯のある音がしっかり伝わってくる。後方にいるせいでかえって普段より音がまとまって聴こえたのかもしれません。このオケは火曜に聴いてるので、聴く側としては初めて聴く時よりも自然と要求と期待が高くなってしまってます。火曜に聴いた結果(?)やはり注目するのはチェロとワーグナーチューバでした(ワーグナーチューバは3楽章のみですが)。チェロはやっぱり特別な音。1楽章初めの方の長調に転じてからしばらくして聴こえる旋律では、その温かくよく通る音のせいでもうじーんときてしまいました。

2楽章はその思い出のせいで、元気に指揮してたバーンスタインの姿を思い浮かべてしまい感傷的になってしまいました。演奏としてはオケも鳴っててよかったのですが、そんなことを考えてるうちに終わってしまいました(-_-;)。でもストリングの刻み、チェロの旋律美しかったし、歌うところは歌ってダイナミクスもあり私の好きな演奏でした。

その時点でもううるうるきてたわけですが、3楽章、これには参りました。とにかく、弱音はとことん小さく、歌うところはかなり歌い、和音を奏でる金管の音の美しいこと。何と言ってもワーグナーチューバ。3楽章で好きなのは、後半、金管とストリングスが掛け合いで金管が音階のように上がって行くところですが(わかりませんね)、今日はその前の中ほどの、ワーグナーチューバの和音の美しさに涙が。その前にも、まるで教会のオルガンのような響きだなぁと思ってた金管の和音はありましたが、そのワーグナーチューバの音は特別でした。

究極の音楽。今日はほんとに満席でした。通常だと、周りを見ると空いてる席が1つや2つはあるのですが、今日は全く見当たらない。こんなに満席だったのは、私の記憶では数年前のムーティ指揮のフィルハーモニアのお誕生記念コンサート以来。スタンディングオヴェーションで、すっかり帰宅が遅くなってしまいましたが。最後は、オケのメンバーは全員後ろを向いて、クワイヤ席の人たちに挨拶してました(^_^)。

私はいつも音に注目(というのか?見るわけではないが-_-;)してしまうので、細かいところが聴けてなかったりします。特に今日はそんなふうに感情的になってしまってたので、全体としての演奏がどうだったかというのはあまり評価できないし、もしかしたら演奏のレベルとしては最高のものとは言えないのかもしれません(実際、音程が気になったりずれてた個所もあったし)。でも今日のブルックナーは私にとっては本当に美しい音楽でした。神や生死が出てくるので、元々深い音楽ですが、バーンスタインの思い出と共に、今日のコンサートによってこの曲は私にとって(マーラー9番みたいに)特別なものになりました。

そんなわけで(どんな?)、今週は都合により初の4夜連続コンサートになってしまいました。日中は頭使わなければならず大変だし、睡眠時間も少なくなるし、頭も痛いし、大雨も降って寒いし、頭は生音飽和状態だし、駅からホールまで連日走らなきゃいけないし、でさすがに疲れましたが(おい)、無事完了することができました。やれやれ。いずれにしても究極の贅沢ですか。

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Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

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