*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

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Staatskapelle Berlin/Barenboim - Brucker 8th

Tuesday 17 April 2012, 19.30- @RFH

'The Bruckner Project'

Anton Bruckner: Symphony No.8 (vers. composite, ed. Haas)

Staatskapelle Berlin
Daniel Barenboim conductor


今日は雨が降ってて寒かったです。夕方にはあられも降ってました。

先週ハーディングのブルックナーを聴いてから急にブルックナーに目覚めたので(!)、高いので躊躇してましたが急遽チケット取りました(この日だけはちょっと安い席がまだ残っていた。それ以外の日は高いチケットしか残っておらず)。月曜、火曜(これ)、金曜で7,8,9番を演奏するブルックナープロジェクトで、今日以外はバレンボイムのモーツァルトのPコン付き。それにしてもバレンボイム(のピアノ?)は未だにすごい人気なんだな。バレンボイムは今回はロンドンでの3つのコンサートと、間にパリにも行くようです。でも今回のツアーでは8番はロンドンだけみたいです。

先日、ブルックナーは4、7、9しか知らんと書いたのですが、聴けば8番も知ってる曲でした(-_-;)。ブルックナーは先週以来よく聴いていますが、ふっとある時、その壮大な音楽は「宇宙」だなと。先日聴いた6番はブルックナーの田園交響曲とも呼ばれていて(私はそんな感じはしないんですが)、もしかして自然の雄大さかなとも思ってたのですが、あーこの金管の音の広がりは宇宙なんだーと、ふと思いました。この8番は一番宗教的な曲なんだそうですが、私にはやっぱ宇宙かなと。そんなことを考えていたら、単純ですが、ある時ふとこの曲は「スターウォーズ」?1楽章ではダークサイドが支配、4楽章では光の勝利、と(^_^)。。
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でも今日は1楽章はダークサイドを連想するような演奏ではありませんでした。歌のある美しい演奏。最初トレモロに乗って出てくるチェロバスの音、深くて温かい厚い音。そして合いの手の木管の柔らかい音。高弦の弱音の、息を呑む美しさ!極上の音楽。1楽章ではひたすらオケの上手さに圧倒されました。やけに短く感じ、時計を見たら1楽章は20分ほどでした。

弦は16型で、1stと2nd vln対向、中は左からチェロ、ヴィオラ。ハープは2人。ホルンは8人いて、半分は2楽章以外ではワーグナーチューバに持ち替えですね。オケはとにかくレベルが高く、弦も木管も金管もどのパートを取ってもレベルが高くむらがなく、それに揃ってる。ホルンとワーグナーチューバ、オーボエも素晴らしかった~。

2楽章はゆったり。風のささやきのような高弦のトレモロと歌い。弱音の部分では耳を傾けるような静けさが印象的でした。

注目の3楽章、勿論美しいのですが、よく言われる「天国的な美しさ」というのが私には今までわかりませんでした。美しいんだけど、CDで聴いてるとそんな感じもせず。。

ところが今日はそれが初めてわかりました。ブルックナーとはこんなに美しい音楽だったのかと。3楽章の初め、ちょっと速いかなと思いましたがそんなことも気にならず、前半、あぁ、これが天国かぁと完全に音楽に浸ってましたが(涙も出てきた)、しばらくすると、天国というよりこれはもっと人間くさい音楽なのかと。苦しみからの解放かなぁ、なんて思ってました。好きなのが、後半、急にfからpに落ちた後、高弦が同じリズムを刻み、金管が音階風のメロディを奏でるところ。今日はこの部分特に美しくぞくぞくっとしました。

長いこの曲も短く感じ(実際90分弱だったので実際短かったけど^^)、終わってほしくなーい、と思ってました。
全体の印象としては、ストリングスよく鳴ってましたががりがり弾いてる感じはなく、でも温かくて厚い豊かな音、低音もよく出てるし、チェロの音は何だか他のオケにはない特別な感じがしました。管楽器は言わずもがな。最初のチューニングの時からオーボエの音にははっとさせられました。とにかくオケのレベルが高く、ロンドンのオケとは違う感じ。ぴしっと揃ってるのは、もしかして日本のオケでブルックナー聴くとこんな感じかなぁ、なんて思いました。バレンボイムは暗譜でした。今日は、もしかしたらもっと熱いブルックナーの演奏を好む人には物足りない演奏だったのかも知れませんが、私は音楽の美しさを堪能できました。
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ちなみに今日は初めてのボックス席でした。直前に席を取ったのですが、いつものストールズより安かったので。舞台の真上から見下ろす感じでステージ全体がよく見え、聴こえもとてもよかったです。いつもとは違って全体が見えてよかったのですが、そのため却っていろんな楽器にきょろきょろしてしまいました(-_-;)。

あと、開演前チケット回収にボックスオフィスに並んでたら、「今日のチケット余ってるから要りませんか?」という人が結構いて、中には「ただであげます」という人も。もしかしたら完売だった月曜も、来ればそういう人がいたのかもなーなんて思いました。(でもホールまで家から2時間弱かかるので、私にはそんな危険なマネは出来ない-_-;)

ブルックナーの音楽にある宇宙的な荘厳さと雄大さ、それに美しさ。これがわかるとはまるのかなと思いました。すでにはまってますか、私(^_^)。深く心にしみる音楽で満たされる幸せを感じた夜でした。

Wagner Tubas
ワーグナーチューバのみなさん

Barenboim with flowers
花を一輪ずつ女性のオケメンバーに配っていました

コンサートはBBC Radio3で放送されました。ここで4/23まで聴けます。

Comment

 

いやー、宇宙的というのは同感です。ひょっとして古今東西のどんな音楽よりもスケールの大きい曲かも知れません。
私も舞台を見て左側のボックス席に座っていました。ちょっと見にくいですが音はなかなかいいんですよね。
  • posted by dognorah 
  • URL 
  • 2012.04/23 15:57分 
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  • [Res]

 

コメントありがとうございます。dognorahさんもボックス席にいらしたんですね。私は1つだけ席の空いてたボックスに入り込んだのですが、あれがもしボックスに1人だけだったらさぞかし楽しいだろうなあとか想像してました。ちょっと手すりがじゃまでしたが眺めはよかったです。私もすっかりブルックナーの世界に迷い込んで(?)しまいました。
  • posted by feliz 
  • URL 
  • 2012.04/23 19:13分 
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プロフィール

feliz2

Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

*このブログに掲載されている文章・写真を無断で使用することを禁じます。

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