*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

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London International String Quartet Competition, Final - Schubert, Debussy, Mendelssohn

Sunday 1 April 2012, 18.00- @Wigmore Hall

Wigmore Hall London International String Quartet Competition
Final

Meccorre Quartet
Schubert String Quartet in D minor D810 ‘Death and the Maiden’
Tesla Quartet
Debussy String Quartet in G minor Op. 10
Arcadia Quartet
Mendelssohn String Quartet in A minor Op. 13


このコンペティションは3年おきに開催されているらしく、過去の優勝者にはタカーチQやHagen Qの名前も。。
今回からWigmore Hallの名が追加されました。予選はRAMその他で行われ、準決勝、決勝はWimgmore Hallでとのことです。

この日の決勝は、準決勝で選ばれた3組で優勝を決めるものですが、その順位には、それまでのBeethoven Prizeや準決勝での順位などが加味されるらしいです。なのでこの決勝だけの順位ではありません。私はそれまでは全く聴いてないので当日の印象だけで自分の中では順位をつけてしまいました。決勝では自由曲ですが、ロマン派という指定があります。シューベルトが入ってるので驚きましたが、シューベルトもロマン派ともされてるので、ですね(汗)。プログラムでは「シューベルトも含む」ってなってました。ロマン派は1826年-となってて、シューベルトの「死と乙女」が書かれたのは1824年ということです。でもどうも他の2曲とは全く違うような。。

最初のシューベルトは演奏したことがあります。私のレベルでも弾ける曲なので、もしかしたら3曲中ではそういった意味では一番簡単なのかもしれません。だから却って普通に弾いただけではつまらない。シューベルトではこのQのよさが出てたと思います。チェロ以外は立って演奏するスタイルでしたが、4人のバランスが抜群。音程、音質、音の大きさ、表現、体の動き、すべてが4人の間で同じ。2楽章のヴァリエーションでは、1st vn -> vcとメロディーが移るのですが、始まった時は、その旋律楽器の音が小さく、伴奏の方が大きい感じがしました。が、進むにつれてメロディ楽器が段々すーっと浮かび上がってきてぞくぞくしました。何とまあ、そこまで考えられた演奏。チェンバーは指揮者がいないので(コーチングは受けるのでしょうが)自分たちでバランス等考えていかなければならず、ここまで完璧なバランスを作るのは並みではないと思いました。ポーランドにもこういうQを育てる環境があるのだなぁ。

次のドビュッシーですが、これは私の好みではありませんでした。始まったとたん、気持ち悪いというか、どうも不自然な表現というか。。そういう印象を初めに持ってしまうとあと聴く気がなくなります。とても上手なんだけど、私の心に響く演奏ではありませんでした。帰り、ドビュッシーってこういう曲だったっけ?と思ってMP3プレイヤーで聴くと、もしかしたらそういう曲なのかなぁなんて思い直してしまいましたが(汗)、とにかく聴いた時はそういう印象でした。あと偏見もあったかもしれません。アメリカのカルテットだと知ってから聴いたので、アメリカのQってこんな感じかぁ、と。(アメリカのQは普段あまり聴く機会がないので。)あともう1つの偏見としては、女性が3人いたこともあったかもしれません。どうも女性が多いQっていうのが苦手で(見た感じ、ですね。。)、どうも。。いかんです。私の好きな演奏家というのも圧倒的に男性が多く、女性で好きな演奏家と言うと、内田さん、アリーナ、ヒラリー、ムローヴァ、ムター、タベア、今井信子さんくらいです(って、結構いますか^_^;)。

そんなこともあって、偏見を避けるため、3組目はどこの国のQか知らない状態で聴こうと思いました。メンデルスゾーン2番でしたが、静かに始まる1楽章ではどうも音程が今いち。。ここでもまた、一度そういう印象を持ってしまうとだめですね。その後もやはりところどころ音程が気になってしまい、あと、1st vlnの音がぼやっとしてて、メンデルスゾーンにはもうちょっとクリアな音がほしい私としては物足りない。表現の幅もどうも最初のQと比べると少ないなぁなんて思っていました。演奏後に確認したらルーマニアのカルテットでした。ちなみにメンバーは男性が3人。

8時過ぎに演奏が終わり、結果発表は9時ということでしたが、まだまだ時間あるしそこまで待つのも(家が遠いので)、と思い結果を聞かないで帰宅しました。

どうもCompetitionっていうと違う聴き方になってしまいます。全く関係ないCompetitionでも、結果が自分の好みとは違ったりするとストレスを感じたり(とか言って聴きに行ってますが。。)、自分が関係してればなおさら。そういえば、カルテットのコンペティションを聴いたのは初めてです。本当は、ジャッジの判断を見て、自分の普段の評価(感じ方)が正しいのかどうか確認したかったのかもしれません。何だかこういう聴き方をするのは自分でも嫌だなと思いました。私の基準は、心を打つ音楽だったか否かなので、ジャッジの評価と合うわけがありません。

今日思ったのは、世界から応募がある中、厳しい予選と決勝までの道のりを勝ち進んできたカルテットでもかなりの違いがあるのだな、ということです。一方で、ここまで残れるのなら優勝しようがしまいが、実力にはたいした違いはない、とも思いました。どっちにしろ、音楽をやっていくというのは本当に厳しいことなのだな。。

さらには、私が1番目のQがよかったと思ったのは、4人のアンサンブルもよかったせいもありますが、表現が自然だったからです。私はやはり、派手な演出より素直でナチュラルな音楽を作る人が好きなのだなとつくづく思いました。

結果
たった今ホールから結果が発表されました(遅。。もう12時だよ(-_-;)。。)。優勝はArcadia Qでした。Beethoven Prizeを取ってたのでそれが大きかったのかな、と。でも決勝だけを聴いて私が一押し(!)だったMeccorre Quartetは総合では2位で、3つも賞を取ってました。

Comment

 

3組の団体を続けざまに聴くなんて機会は滅多にないですから貴重な体験をされましたね。さすがに弦楽器を演奏されるだけあってそれぞれの演奏評価は詳しいですね。何も楽器を演奏できない私など足元にも及びません。今回は他の要素も加味して順位が決められたとのことですが、felizさんが推されている団体は一度聴いてみたいです。
  • posted by dognorah 
  • URL 
  • 2012.04/02 17:29分 
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コメントありがとうございます。同じ日のLSO/ビシュコフのマーラーがよかったようなので、実は、そっちに行けばよかったかなぁ、なんて思ってたので、コメントいただけて嬉しいです^^。

私もカルテットのコンペティションなんて初めてだったので興味深かったです。いや、私は全く詳しくないですー。ただ昔ちょっとやったことがあるというだけなので(もう弾き方も忘れてしまいました..)、好みに従って感覚的に聴いてます。なので自分が弾けないのにいつも勝手なことを言ってます。。

Arcadia Qは拍手も多かったです。単に好みなんだろうと思いますが、私は、(失礼ながら)何で?なんて思ってました(汗)。
  • posted by feliz 
  • URL 
  • 2012.04/02 19:58分 
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プロフィール

feliz2

Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

*このブログに掲載されている文章・写真を無断で使用することを禁じます。

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