*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

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Leif Ove Andsnes recital

Thursday 29 March 2012 19.30- @Queen Elizabeth Hall

Joseph Haydn: Piano Sonata in C minor, Hob.XVI/20
Béla Bartók: Suite for piano, Op.14
Claude Debussy: Images, Set 1
Fryderyk Chopin:
Waltz in F minor, Op.70 No.2
Waltz in G flat, Op.70 No.1
Waltz in D flat, Op.70 No.3
Waltz in A flat, Op.42
Ballade No.3 in A flat, Op.47
Nocturne in B, Op.62 No.1
Ballade No.1 in G minor, Op.23

(Encore)
Chopin Waltz Op. 34, No. 1
Rachmaninoff Etude tableau Op. 33, No. 2
Granandos Spanish Dance No. 5

Leif Ove Andsnes piano


アンスネスはライヴで聴くのは初めてです。前から名前は聞いてたし評価が高いので聴いてみることに(CDは持ってる)。。何か、こういう風に形から入るのも意外と多いです(自分の耳で聴いて発掘したのではないという意味。ミーハー?)特に日本人女性に人気が高いようです。私はピアノはヴァイオリンほどはわからないし(ヴァイオリンもそれほどわかるわけでもないけど!)、しかもピアノのリサイタル行くのは5年以上ぶり?イギリスに来た当初はピアノもやってたので、キーシンとかポリーニとかよく行ったもんだけど、弾かなくなったら全く行かなくなってしまった。なのでそんなわけで以下の感想の信頼性は低いです。それに何だかそんなわけで先入観あったし。

今回のプログラムは実は2月にラジオで放送してた、カーネギーホールでのライヴと全く同じプログラムです。放送は録音したので聴いてしまってるわけですが、ライヴでなくても録音を聴くだけでその音にうるうる来てしまう。

暑いし天気もいいので、サウスバンクのリヴァーサイドのテラスは飲み物を手にしたものすごい数の人でごったがえしている。今日はほぼ満席のようでしたが、ホールに着くと聴衆の年齢層がいつもと違う!若い人、特に女性が多くて、いつも私が行くようなコンサートとは雰囲気が違う。それに日本人や中国人の若い女性が多い感じ。

登場したアンスネスの容貌は、ん、一言で言うと「地味」-_-;。ファンのみなさんごめんなさい。CDジャケットやその他のところで見る写真よりもさらに素朴な感じで、しかも今日は髪を寝かせてたので、いつも見てる写真とさらに違う感じ。ホールの係員って言っても全くわからないくらい。その辺歩いてたとしても私絶対気づかないだろうな-_-;。

初めてライヴで聴くアンスネスの音、ハイドンの出だし、何てソフトなんだろ。2楽章なんか、目を閉じて聴いてると、いいアルファ波が出てる感じがしてとっても気持ちがいい。ふーっと音楽に吸い込まれていく感じ。なのでほとんど目を閉じて聴いていた。席は前方でしたが右端だったので、手元が見えるわけでもないし、こっちから見てても派手な体の動きもなく、風貌がそんなして地味なもんだから余計になんだかこう、見て楽しいというわけではないし(おいおい-_-;)。

でもそんなして奏でる音はすごくて、手元が見えないのでわからないのだが、あまり腕を上げてる風でもなく、あまり強い音も出てない感じがしたのですが、えー、この人いったいどれくらいの数の音色を持ってるの?という驚き。

バルトークも、始まりはすごく幻想的でソフトで、私の耳も前のハイドンを引きずっていて、ん、これバルトーク?という気もしたのですが、進むにつれ、バルトーク特有のリズムと、おもちゃ箱みたいなコードの連続が出てくると、そのソフトさとバランスの取れたフォルテでの表現。こんなバルトークも良いかなっと。

ドビュッシーと、後半のショパンは一時ほんとによく聴いてました。もう10年以上前ですが。ドビュッシーは繊細なタッチと音が要求される曲ですね。タッチもとても正確でミスもなく、でも水の反映ではもうちょっと透明な音がほしいかなと、手持ちのCDに影響されてしまってますが。この人の音はやっぱどちらかというとソフトですね。

さて、後半のショパンですが、どれもおなじみの曲ばかり。ワルツは4曲休みなしに演奏されました。休憩の間に隣の人たちは席を移ったのか、私の左の方の席ががーっと空いたので、真ん中に近い席に移動しました。そしたら聴こえ方がまた違う。端っこでもよく聴こえると思ってましたが、さらによく聴こえる。なんだ、こんな大きな音出してたのかと。

ワルツでは、やはり弱音の美しさ。歌のある中間部分の表現力。この人は、テンポをやたら動かしてみたり、テクニックをひけらかしたりするような人ではないのだなと気づきました。その分音楽がそのまま伝わってくる。いい音楽を作るのには余計なものはいらないのだと思わせてくれる。何だかとっても素直な演奏。

バラード3番、これにはちょっとやられました。さらに歌のある演奏。そういえばバラードって歌(詩)なんだよな、と思い出しました(何を今更-_-;)。まさに物語。この曲は、盛り上がるところ、速く弾くピアニストがほとんどで、それはいいのですがそうするとミスが多くなってしまう部分。生演奏を聴いててこの部分のミスタッチのない演奏というのを聴いたことがないくらい-_-;。それが、アンスネスはかなりゆっくりテンポで丁寧に弾いている。こりゃ今までに聴いたことのないタイプの演奏だ。とにかく素直にストレートに忠実に、丁寧に音楽を作っていっている。それが却ってこの曲の物語性と歌を強調してた。

ノクターンもその音に吸い込まれる美しい演奏でしたが、最後のバラード1番、これもかなりゆっくりじっくり。この曲大好きで一時それこそ何度も聴いてましたが、こんなに歌のある演奏は初めてでした。勿論テクニカルなところは完璧に、それでもって表現豊かで深い音、弱音の何とも言えない美しさと表情。げ、やられた、という感じ。それを何気ない(素朴な!)顔してやってのけるので、そのギャップがたまりません^^。やっぱショパンは、この曲は良いなーと。

アンコール3曲はカーネギーホールでもそうだったので、もしかして同じ曲かな?と思ってましたがそうでした。順番はちょっと違いました。グラナドスが最後(カーネギーホールではショパン、グラナドス、ラフマニノフの順だった)。面白かったのがその最後のグラナドスで、かなり強調した表現。えっ?こんな風にも弾くんだ~と面白かった。でもやっぱり深い音。当たり前のことなのかもしれないけど、これほどミスタッチのないピアニストの演奏はほとんど聴いたことがない。私はいつも電車での移動中はほとんど音楽を聴いてるのですが、この日は、なるべく頭に残ったアンスネスの音を消さないように、と思って、長距離の電車でも珍しく音楽も聴かないで帰りました。

暫くピアノも聴いてなかったですが、今後はまた聴いていこうと思います。オケと室内楽ばっかり聴いてると、ピアノを聴く耳が育たないなと。ピアノしばらく聴いてなかったので、耳が慣れていないことを切実に感じました。今度アンスネスを聴くのはフィルハーモニア/サロネンとのベートーベン、9月です。来年日本にもこの組み合わせで行くようですね。

カーネギーホールでのライヴは今のところまだここで聴けるようです(3/30現在)。

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ショパンは麻薬 アンスネス リサイタル

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Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

*このブログに掲載されている文章・写真を無断で使用することを禁じます。

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