*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

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Orchestre National du Capitole de Toulouse/Ibragimova/Sokhiev - Debussy, Saint-Saens, Berlioz

Wednesday 28 March, 2012 7.30pm @The Hexagon, Reading

DEBUSSY
Prélude à l’après midi d’un faune
SAINT-SAENS
Violin Concerto No.3 in B minor Op.61
BERLIOZ
Symphonie Fantastique

Tugan Sokhiev, Conductor
Alina Ibragimova, Violin
Orchestre National du Capitole de Toulouse


Hexagon
今日の会場「ヘクサゴン」。見るからにぱっとしない外観。。

このオケを聴くのは初めてです。ソヒエフはこのオケの音楽監督で、イギリスでもよくフィルハーモニアを指揮してます。私もコンサート行ったことがあるのですがあまり記憶に残ってませんでした(汗)。
オケとソヒエフは諏訪内さんソリストで去年来日しており、今年12月にも来日するようです。N響も指揮してたようですね。

月曜に引き続きまた「幻想」です。月曜にプレストンから帰ってきてからこの曲についてちょっと調べていたら、こんな動画を見つけ、

ベルリオーズ 幻想交響曲 第五楽章 鐘聴き比べ

全部観たのですが大爆笑!こうも違うものかと。それにいろんな指揮者の演奏が聴けるのがすごい。今回のオケはどんな鐘かな?と楽しみにしていました。

チケットを取った目的はアリーナが出るためですが、でもなんせあの響かないホールだからなぁ、と思ってました。でも今回のツアーではロンドン公演はないので何とも得した気分。プログラムは、幻想の他はドビュッシー、サンサーンスと、月曜と全く同じ作曲家の組み合わせ。そういえば、アリーナはリサイタルは数回聴いてるけど、コンチェルトで聴くのは初めてかも。
--
この会場は2回目で、1回目と全く同じ席ですが何だか聴こえが前回よりいいように思いました(前回はハレー管/エルダーでした)。響かないのはそうなんですが、ハレーの時はほんとに聴こえなかったので。それに月曜のプレストンと比べても、やっぱりこっちの方がいいかも。でもプレストンではステージのまん前に座ってたからそのせいもあったのかもしれないけど。

牧神では、いきなり、木管がいまいちという印象を持ってしまいましたが-_-;、その印象は最後まで続きました。。Obなど、悪くないんだけど音が。。(でも幻想ではちょっと違いました。後述。)牧神のフルートもちょっと-_-;でしたが。。←すみません。あと、コーラングレも、うーん。。でもストリングスはよく鳴っていて、ふくよかで豊かな音が出てました。金管もよかった。まさに草原にそよぐ風と、夢に出てくる妖精。何だかこの指揮者すごいぞ、の予感。

ソヒエフの指揮はゆったり、詳細な指示を出して各パートはしっかりその役目を果たしており、各楽器よく聴こえました。音響のせいで音が調和して聴こえないのはしかたがないですか。チェロ(ステージ右端)の後ろにいるコントラバスがステージ手前に出てたせいかよく鳴っていたし。
--
お目当てのアリーナの出るサンサーンスは、これはもう、最初のスルGでのソロが始まったとたん、はっと引き込まれ、もうその後は言葉にならない。こんな音が出るのかと。とにかく彼女はミスがなく、出す音すべてが完璧な音楽。隙がない。アリーナはほとんど動かず弾くタイプですが、そのために却ってこちらには余計なものが伝わることがなく、彼女の表現する音楽だけが伝わってくる。この曲は技術的にはそれほど難しくないと思いますが、だから却って弾く人の音楽性と右手のレベルが現れてしまう。彼女の出す音すべてには意味があり、それがストレートに心に飛び込んでくる。濃い、芯のある音。

2楽章の最後の方、フラジオの前に出てくる弱音のソロ(カデンツ)、弓の毛を5本くらいしか使ってないんじゃないかと思うような繊細な音で、まるで青い空に漂う薄い雲のよう。なんて思ってたら知らないうちに涙が。。いつまでもこの音を聴いていたい、と思い、音を全部頭の中に残しておけるよう、目を閉じて、アリーナの奏でる全部の音が自分の頭に残るように祈りながら聴いていた。目を開けてその弾く姿を見ると余計に涙が出そうだったから。サンサーンスをこんな風に聴くことになるなんて、思ってもみなかった。(ジョシュを聴いても涙が出たことはないというのに。。)

拍手もわりとすぐ終わってしまったので、そんな風に感じてたのは多分私1人だったのでしょう。

オケも、ソリストに引っ張られることなく存在感を示し、どっちがリードしてるということもなく、時にはソリストに寄り添い、時にはソリストをサポートし、一緒に音楽を作っていた。そういうのもソヒエフの力なんだろうな。

Alina & Sokhiev

休憩後は楽しみにしてた幻想です。同じ曲を日にちを空けないで違うオケと指揮者で聴くと、どうしても比べてしまいます。今回は舞台裏(ドア)があったので、オーボエと鐘はそこにいるのだろうと思いました。ソヒエフの指揮(棒の振り方)はわりと標準的で(標準というのがあるのか知りませんが)、わかりやすい。しゃがんだり踊ったり。背があまり高くないみたいなので、両手を上に上げてというのも多い。

結論から言うと、ヴァシリーとは全く違う演奏でした。月曜のヴァシリーは正直、3楽章まではあんまり魅力的ではなかったです(ホールの響きのせいもあったでしょうが)。ただ抑えてた分「断頭台」と「ワルプルギス」はすごかったのですが。ソヒエフは、1楽章の最初からオケを歌わせ、大きな音も出てたし、かなりのダイナミクス。月曜と違ってベースパートが出てたのもよかった。

2楽章の最初のハープも、段の上にいたせいか華麗によく聴こえました。そういう細かいところもちゃんとやってある。3楽章でのオーボエとコーラングレ、ほんといい雰囲気出てました(音色は私の好みではなかったですが、牧神の時とは違った表現力)。豊かで低音の効いたストリングも美しい。

今日も勿論4、5楽章ではみなで大音量で合奏でしたが、月曜のああいう感じ(大爆発)ではありませんでした。今日は音がとにかく豊かで、かなり勢いで押していたヴァシリーとは違ってました。(比べるのはよくないですが。)時々見せる味付けがまた見事で、おぉ!と思わせたり。全体の構成がよく見え、そしてとてもオペラチック。「断頭台」の最後の首切り(!)前のクラのソロの粘っこいこと!ちなみに鐘は月曜のRLPOの時と同じ音がしました。

そう思うとやっぱヴァシリーは極端なのかなと思いました。ソヒエフはもっとバランスが取れてて全体の構成力もすごい。どっちがどうというわけではありませんが、ソヒエフはレパートリーが広そうだなと思いました。幻想は得意そうですね。オケも。やっぱフランスのオケならではということでしょうか。何となく思っていましたが、調べてみたら2人はほぼ同じ年で、出身音楽院も同じ。師事してたのもイリヤ・ムーシン、テミルカーノフと、共通事項が多いことに気づきました。ヴァシリーは早くからデビューしてたようですが。

聴衆も盛り上がり、アンコールはハーリヤーノシュのインテルメッツォでした(ってソヒエフは言ってような気がしたんですが、あの間奏曲ではなかったのです。私の聞き間違い?調べても、オペラでも間奏曲ってあの曲だけだし、うーん(汗)。。)。

Comment

 

「鐘聴き比べ」は知りませんでした。ありがとうございます。ニコニコ動画では他に「マーラー - 交響曲第6番「悲劇的」 ハンマー聴き比べ」というのもありますね。特殊打楽器というのは、基準がなくて本当に千差万別なんだということがよくわかります。

特殊楽器と言えば、アンコールでハーリ・ヤーノシュの「間奏曲」とは珍しい経験をされましたね。そのためにわざわざツィンバロンと奏者を用意したとしたら、相当確信犯ですね。
  • posted by Miklos 
  • URL 
  • 2012.03/30 00:13分 
  • [Edit]
  • [Res]

 

マーラー6番のハンマー聴き比べは、私も前に観て爆笑でした。今回の鐘の動画を見つけたときは、お、同じようなのが上がってる!と、今回も大いに楽しみました^^。

アンコールの曲は、あの間奏曲ではなかったのです。私の聞き間違いだったのか。。でも確かにソヒエフはそう言ってたような。(マンチェスターではカルメンだったようです。)ハーリヤーノシュ(組曲)は演奏したことがあるのですが(ヴィオラ)、こんな曲あったっけ?と思ったので、もしかしたらオペラの中の曲なのかもしれません。ちょっと不明です。。
  • posted by feliz2 
  • URL 
  • 2012.03/30 10:48分 
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プロフィール

feliz2

Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

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