*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

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Belcea Quartet - Beethoven

Thu 22 March 2012 7:30pm- @Wigmore Hall

Beethoven
String Quartet in F Op. 18 No. 1
String Quartet in C Op. 59 No. 3 ‘Razumovsky’
String Quartet in A minor Op. 132

Belcea Quartet


Belcea QuartetはずっとベートーヴェンSQサイクルをウィグモアホールでやっていて、私も結構行ってる(2回はチケット取ってたのにも関わらず欠席した記憶はあるけど)と思ってたけど、何だか記録が。。また今度何に行ったのか調べなければ。

いつもプログラムは前期、中期、後期から1曲ずつ。前回私が行ったのは12月でした。そんな訳で私はこのカルテットのファンで、モーツァルトとブラームスのクラ5を日曜に聴いたばかりですが、最近はずっとベトベンサイクルをやってるので、このQではほとんどベトベンしか聴いてないかも。

今日は前列端で、コリーナ(1st vln)を後ろから見る格好ですが、普段よく見えない2nd vlnがよく見えて(聴こえて)よかったです。
今日のメインはやっぱりop.132でしょう。下に書くように特に3楽章。

op.18-1はSQ1番ってなってますが、ベトベンが最初に何曲か書いたSQの1曲のようで、実際に一番最初に書いたSQというわけではないようです。1楽章は子供がやってた曲なので(1st vln)、また私情が入っちゃいます(その演奏はベトベンっぽくはなかったけど悪くはなかったですが、何しろ16分音符で走るのでね-_-;)。Belcea Qはさすが揃ってます。コリーナは昔メニューインコンクールで2位になったりした相当の実力の持ち主で(勿論他の3人も上手いですが)、コリーナが抜けたらかなりレベルは下がるかなと(失礼)。。このQのすごいところは何があっても崩れないかっちりしたアンサンブルと表現の幅広さ。今日思ったんですが、やっぱコリーナ音がでかい。ということは勿論ダイナミクスの幅が大きく、それであの迫力なんだなと。(近くで聴いてたのでたまーに音がかすったりはしてましたが。。)

op.59-3では結構な発見が。2楽章のチェロのピチカートの大きさにびっくりしたり、ヴィオラの音程が難しいんだな(-_-;)と思ったり。初期から後期への推移がよくわかるプログラムです。これも、メヌエットは子供たちがやってましたが(2nd vln)、それぞれの楽器へのフレーズのつなぎが案外難しい。それはまぁこのカルテットですから問題ないです。アタッカで入る4楽章の速かったこと!ヴィオラのソロからですが、その16分音符が段々速くなってるような気さえしました。が、ここはどんなに速くなっても絶対崩れない4人のアンサンブル。

休憩後はop.132です。ここでまた前夜の睡眠不足が出てきました。夜中に目がさめて眠れなかったんですね。それに木曜は朝から夕方までスケジュールがきつくていつもなら木曜にはコンサートはなるべく入れないようにしてます。なので後半はかなり疲れがピークになってましたが。。

op.132の聴き所はやはり3楽章です。ベトベンはこの曲を書いてる途中に重い病気にかかり中断し、その病気から回復した後に作られた楽章で、神への感謝が表現されてます。12月のop.127の2楽章は美しく涙が出たので、今回もかなり期待してましたね。家でアルバンベルクQのCD聴いてるだけでうるうるきちゃいますから。2楽章のアダージョで4人で一緒に弾くコードは、ヴィブラートをかけず、それがまるで教会のオルガンの響き。私にとっては祈りの音楽です。そのアダージョと交互に出てくるアンダンテは生きる喜び。アダージョも教会での祈りを連想させて美しい音楽でしたが、アンダンテもはっとするような美しさと音の伸び。今回、聴いてる時に、あれっと思ったのが、マーラー3番の6楽章を連想したこと。そんな神がかった音楽でした。こんな音楽を作ることのできるこの人たちは何と幸せなんだろう。そしてそんな音楽を聴ける私も。なんて、ぼーっとした頭で思ってました。

それにしてもこのカルテットのすごいところは、巧みなコミュニケーションから生まれる完璧なアンサンブル。そして、天から降りてくるような透明な弱音や、囁くようなきざみの弱音、ベトベンのSQ(特に後期の)にあるドラマとダイナミクス、4人だけで弾いてるとは思えないようなffなど、持っているエクスプレッションの幅広さ。まさにベトベンのSQサイクルを行うにふさわしいカルテットだと思います。その前日のニューカッスルでのコンサートのレビューで、「4人がそれぞれ楽器を弾いてるのではなく、1つの楽器を4本の弓で弾いてるようだ」というのがありましたが、まさにその通りで、このカルテットのアンサンブルの密度がよくわかりました。

実は私が死んだらこのop.132の3楽章を流してもらいたいと思ってるんです。家族も読んでるので一応ここで書いておきます(笑)。(ABQでお願いしますw。)

(前日のニューカッスルでのコンサートはBBC Radio3で放送されてました。3/27までオンデマンドで聴けます。op.18-1と59-3op.132

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feliz2

Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

*このブログに掲載されている文章・写真を無断で使用することを禁じます。

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