*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Meta4 - Faure, Smetana, Schumann

Sunday 18 March, 7.30pm @Reading Concert Hall

SMETANA
String Quartet No.2 in D minor
FAURE
String Quartet in E minor Op.121
SCHUMANN
String Quartet No.3 in A Major Op.41

Meta4 String Quartet


Meta4はフィンランドの若いカルテットで、BBC Radio3 New Generation Artistにも選ばれてたよう。名前を知ったのは去年のプロムスのチェンバーに登場していたから。でもライブで聴くのは初めて。

会場はこの前内田光子さんも来た近所のホールだったが、半分~2/3くらいしか席が埋まっておらず。私はホール全体の半分より少し後ろの列だったのだが、振り返ると私の列以降にはほとんど人が座ってなかった(-_-;)。私の両側もそれぞれ5つくらい席が空いてた。。

Meta4は写真を見るといかにも今風で斬新なのだが、やることも新しく、ホールに入ったらステージにはチェリストの椅子しかなく、もしかして立って演奏?と思ったらそうだった。立って演奏するカルテットを聴くのは初めてだった。(後で知ったのだがエマーソンSQもそうらしい。)左から1st vln、Va、Vc、2ndという配置。

立って演奏する時に気になるのは、まず体の動き。座って演奏するより自ずと動きが大きくなるので、それが非常に気になった。特に2ndの女性は、脚を曲げ前かがみになって弾くスタイルだったので、音が飛んでしまったり動くので音が散らばったり。特に音響のよくないホールなのでそれが非常に気になり。聴こえ方より気になるのがその体の動きだったので、ほとんど目を閉じて聴くしかなかった(-_-;)。と同時に、チェリストだけは座って弾くので、音が上と下とになってバランスが悪いんじゃ?と思ったけどそれはそれほどでもなかった。それよりやはり視覚的な影響が大きかった。何だかスポーツ観戦している感じ。。

音のことを言えば、1st vlnだけはストラドということだったので、1人だけ他の人と音が違うんじゃ?と思ったが、それは気にならなかった。それより、いつもなら私は1st vlnがやけに耳についてしまう(注目してしまう)のだが、今日はそれがなく、何となく3人と平等な感じ。4人のうち一番負担が大きく、一番目立つのが1stだし、私はどうしてもvlnばかり聴いてしまうのだが、カルテットとは勿論4人で作りだす演奏だから、本来はそういうものかもしれないなと思ったり。それとも3人のバックグラウンドの音が大きかったのか?

あと、2nd vlnの音がヴィオラのようで独特だった。それが、また彼女の動きとともに非常に気になってしまった。

最初に、曲順を変更しました、と1st vlnの人からのアナウンス。元々1曲目はフォーレだったのだがスメタナに変更。このスメタナ2番は12月にSkampa Quartetで聴いた。これも素晴らしかったが、今日のスメタナはちょっと違って、え?というくらい明るく、あの悲哀と苦悩に満ちた曲想からは離れ、何とも明るいというか軽い音楽。この曲を聴くといつもスメタナの苦悩を思わずにはいられないが、今日はちょっと違った。曲の冒頭からそれは感じられず、2楽章のダンスは勿論楽しく弾いてたのだが、それ以外の楽章もさらりと軽く(でも最後は情熱的に)という感じ。それで物足りないという訳でもなく、ま、こういうのもありか、と。ただ、このカルテットの新しいスタイルに最初から衝撃を受けてしまったので、その状態で1曲目からスメタナというのはどうも。。

フォーレの書いた唯一のストリングカルテット。この曲はあまり今まで聴く機会がなかったが、これもフォーレの他の作品と同じように美しい曲。3曲中一番よかった。これも悲しみに満ちたということではスメタナと同じだが、でもこの曲はひたすら美しい。その分表現力が必要な曲なのだが、そのために必要な4人のアンサンブルというか対話がかっちりはまっていて、それが私は非常に気に入った。この曲の主役は何気に(?)ヴィオラだと思うのだが、よく頑張っていた。

シューマンは実はフォーレほどには印象がなく(-_-;)、今思い出そうとしてもちょっと思い出せない。。曲は有名な(私でも知ってる^^)3番で、演奏は悪くはなかった。が、音の広がりが今ひとつ。これはホールのせいなのかもしれないが、悪くないんだけど特別心に響く音楽でもなく。。

アンコールはフィンランドの作曲家がこのカルテットのためにアレンジしたフィドラーのフォークソングの曲で、これがまたよかった。こういうノリの曲も上手なんだな。

どの曲もメインになってもおかしくない曲で、後で考えたら、こりゃ大変なプログラムだったな、と。3人とも悲劇の作曲家で、ともすれば重いプログラム。それにどれも名曲。となると名演奏というのもすでに存在するわけで、その中で新しいスタイルを作りつつ演奏活動をしていくというのは大変なことで、それが彼らのこういうスタイルになっているのかと思う。

全体として、技術面ではたまに音程が気になったりもしたが、アンサンブルとしてはレベルは非常に高いと思う。これからの活躍が期待されるカルテットだ。ショスタコーヴィッチカルテットコンペティションというので優勝したそうで、今度はショスタコーヴィッチも聴いてみたいなーと思った。ただ視覚的なものがちょっと気になってしまう演奏会だった。

(Meta4はその翌日にはWigmore Hallでのランチタイムコンサートで演奏し、それはBBC Radio3で中継されました(スメタナ以外の2曲)。ここでオンデマンドで3/25まで聴けます。私も聴きましたが、シューマンはライブで聴いた時とは違う印象でした。2、3楽章ではこんなに弾いてたのね。やっぱりホールの音響が違うと違うもんだなと。あとは、やっぱり寝不足で疲れていたのだろうか。。

そしてラジオでの解説によると、4人は音楽の中の対話を重視しており、立って弾いてるのは4人の間でのコミュニケーションを重視しているからとのこと。確かに独特のダイナミズムが生まれていた。)

Meta4

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

プロフィール

feliz2

Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

*このブログに掲載されている文章・写真を無断で使用することを禁じます。

Calendar

10 | 2017/11 | 12
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

最新記事

月別アーカイブ

右サイドメニュー

検索フォーム

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。