*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

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Tokyo String Quartet/Haefliger - Haydn, Debussy, Brahms

Tuesday 10 April 2012 7:30pm- @Wigmore Hall

Haydn
String Quartet in G Op. 77 No. 1
Debussy
String Quartet in G minor Op. 10
Brahms
Piano Quintet in F minor Op. 34

Tokyo String Quartet
Martin Beaver
Kikuei Ikeda
Kazuhide Isomura
Clive Greensmith

Andreas Haefliger piano


あれ、SQのコンサートは久しぶり?って思ったけど4/1に聴いてました。感覚がおかしくなってます(-_-;)。。

東京クァルテットを聴くのは5、6年ぶりくらいです。実は前回聴いたとき(やはりウィグモアホールでした)どうも印象がよくなく、こっちに来てから耳が肥えたせいか(?)、それとも。。なんて思ってたので、実は少々不安でした。多分メンバーは今と同じだったと思います。

前半はハイドン、ドビュッシー、後半がヘフリガーが参加してのブラームスのピアノ五重奏というプログラムです。前日には東京Qは同じ会場でランチタイムコンサートをやっており(ベトベンのop132とシューベルトの断章)、ラジオで放送もされてたので聴いたのですがよい感じでした(先日のBelcea Qとは違いましたが)。現在のメンバーのうち磯村さんのみが創設当時からのメンバーです。

ハイドンのこのSQは後期の作品で、3楽章はまるでベートーヴェンのよう。1楽章はかわいらしく始まるので、かっちりした曲かと思ってたら今日は1st vlnよく歌ってて別の曲のよう(またですが、この曲も子供が最近やっていたのでつい比較を^_^。。)。1st vlnがリードしているようでしたが、チェロが入ってくる部分ではすごく速くなりチェロがリードするし、それぞれが活躍するところではきちんと主張。

最近の若いSQのように大げさに体や目でコンタクトをして合わせるというのではなく、音を聴き合ってあわせている感じです。(ビデオで観た)アルバンベルクQみたいな感じ。ビデオではなぜ大げさなポーズもなしにあれだけ合うのか不思議でしたが、今日の東京Qも完璧に合っていてこれまたびっくり。

1st vlnの椅子は少し客席の方を向いて斜めに置かれており、よく響いて私の好きな音です。音のことを言うと、4人の楽器はストラドファミリーのセットで同じような音のはずなんですが、2nd vlnの音がヴィオラのようで、反面ヴィオラの音がまるでvlnのように細い音に聴こえましたが、各人の弾き方のせいかもしれません。いずれにしても4人の個性が(いい意味で)よく現れていて、完全には調和していない感じがしました。チェロは、頑張って弾いてる風でもないのに大きな音が出るなあと思ってました。今日の私の席のせいかもしれませんが。

次のドビュッシー、4/1のクァルテットコンペティションで聴いた時、うへぇ、もしドビュッシーが本当にこんな曲だったら(その時聴いたのがちょっといやらしかったので。。)今後この曲聴くのは辛いなぁ、なんて思ってたのですが、やぱりこの曲は私の思ってたドビュッシーでした。自然で瑞々しい。今日は、視覚的な刺激のせいか(^_^;)渋みが入って、カラフルな音色とか透明な水彩画という感じではなかったのですが自然な音楽でした。con sordの3楽章、美しかった。この曲の印象がまた新たになって(元に戻って)よかった。

ブラームスのピアノ五重奏曲、ヘフリガーは初めて聴きますがブラームスにふさわしい重厚な音色でした。(日本でも2010年にブラームスのコンチェルトを演奏してたようですね。それに5月はRLPOとやっぱりブラームスコンチェルトです。得意なんでしょうか。)実はこの曲CDは持ってても、1楽章しかまともに聴いたことがなく(長いので^_^;)、ブラームス特有のタターターターという後うちのシンコペーションとか、合ってるのかずれてるのかわからない(=難しい)部分がたくさん出てくるので、弾く側としては、大変なわりには実りが少ない(-_-;)曲のような気が。。難しすぎ。(もっと聴き込まないといかんです。今日は、こんな曲だったのかぁ!と思うことしきりでした。-_-;)Pクインテットと言えばドヴォルザークがよく演奏されるんだけどブラームスを聴いたのは初めてかも?

この曲は私の好きなドヴォルザークのPトリオと同じFマイナーです。始まりもユニゾンだし。だから何だかごっちゃになってしまいますが、盛り上がりと重厚な和音はやはりブラームスです。冒頭からピアノはいきなりきますね。1楽章はまるでピアノコンチェルトのようで、でもヘフリガーは4人にうまく合わせた演奏で印象的でした。まるでオーケストラの曲。4楽章の最後の方のテーマ、スメタナ1番SQの最初と似てる?

幅広いダイナミクスが要求される曲ですが、それは非常によく出てました。ただ、次々と押し寄せる重厚な音楽の波に飲まれるという感じにはなりませんでした。勿論ダイナミックな演奏で熱演でしたが、全体的な印象としてはどうも4人の個性が強く、アンサンブルとしてそれほどの調和が感じられず、そのせいなのか、それともやはりブラームスという曲のせいなのか?それから、いつもは室内楽だと静かな部分にも聴き入ってしまうのですが、2楽章などの静かな部分の印象が残らなかったです。(私にとっては)難解な曲でした。もっと勉強しなければ。何だか曲に圧倒されて音色だの表現だのを聴く余裕がなかったというのもあります。

終わってみたら、あれもあり、これもあり、でものすごく充実したプログラムでした。最近の若いQにはない重鎮の貫禄と落ち着いた音。自然な音楽作りが印象的でした。1st vlnすごく良いしリードしてるように見えて、実はQのアンサンブルをしっかり支えてるのは磯村さんかななんて思っていました。最近はこういう昔からのQをライヴで聴く機会がなぜか減ってしまってるように思います。何だか同じQばかり聴いてしまっていて(でもCDで聴くのは昔の人ばかりだけど)。

磯村さんと池田さんは2013年夏でお辞めになるそうです。残念ですがその後もこの伝統が引き継がれることを願います。7月には日本に行かれるようですね。

(追記)
と思ってましたが、残念ながら東京クァルテットは2013年夏をもって解散するようです(4/19ごろ発表がありました。
こちら)。とても残念ですが、やはりお2人が抜けてしまうと難しいのでしょうね。それはそれで立派な決断だと思います。あと1年はありますから、それまでにまたロンドン公演で聴けるのを楽しみにしています。お疲れ様でした。

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Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

*このブログに掲載されている文章・写真を無断で使用することを禁じます。

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