*クラシック*音楽生活@イギリス

主にイギリスで行ったクラシック音楽会の記録。感想付きは2012年1月~。

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Vienna Piano Trio - Haydn, Schoenberg, Beethoven

10 March 2012, 7:30pm- @Wigmore Hall

Haydn
Piano Trio in A HXV:18
Schoenberg/Steuermann
Verklärte Nacht arr. for piano trio
Beethoven
Piano Trio in Bb Op. 97 ‘Archduke’

Vienna Piano Trio


(↑はっきり言ってこのサイトの写真は大昔ので若すぎですよー。今やもう3人ともすっかりおじさんで、ウォルフガング(眼鏡のviolinist)は白髪だし、ピアニストのメンデルさんなんか思いっきりお腹出てるし。。)


このヴィエナピアノトリオは、2003年に偶然LSO St Lukesでやってたランチタイムコンサートで聴いて以来のファンです。結成して20年くらい、チェリストは一度代わりましたがそれ以外の2人はオリジナルのメンバーです。多分技術的にはもっと上手いトリオはいると思うけど、アンサンブルとしては面白いというかいつも(いろんな意味で)エキサイティングな演奏をしてくれるので非常に気に入ってます。やはりライブがいいですね。フロレスタンが解散してしまったので、今や継続的に聴いてるほぼ唯一のピアノトリオになってしまいました。

前回はラヴェルがよかったのですが、今回はメインは「大公」です。大公といえば、1月のフロレスタントリオの解散コンサートの最終回の大トリの曲で、これを越える演奏はないだろう。。なんて失礼なことを考えていました。。

ハイドンはいつも演奏会では演奏してくれます。私は、何年か前にRadio3で放送していたこのトリオのハイドンシリーズ(ライブでも多分いくつか聴いた)をほぼ全部録音してあり、今回もその中の1曲です。(こういう聴き方は楽しみがなくてよくないですね。。)彼らのコンサートでは、(少なくとも最近では)ハイドンの曲が必ずといっていいほど1曲目に演奏されます。で、今回のハイドンはすごかったー。これってハイドン?みたいな。3楽章はがんがんいくので、まるでジョシュア・ベル?ってな感じでウォルフガングさん(vln)は椅子から腰を浮かしつつの熱演。なのでまるでショスタコーヴィッチとかバルトークのよう。私は楽しいのでにたにたしながら聴いてました。

「浄夜」は、弦楽六重奏をピアノトリオにアレンジしたものです。この曲はとてもきれいで好きです。シェーンベルク初期の作品で、私にとってはシェーンベルクの中で唯一理解可能な作品とも言える(-_-;)。私は彼らのピアノトリオ版のCDも持ってますが、六重奏や弦楽合奏を聴きなれてるとやはりピアノトリオでは物足りない印象でした。(あと演奏も多少頼りない印象。。)ピアノがチェロやヴィオラのパートやったり、ですから、やっぱりこのアレンジでは無理があるかなぁと思ってました。

ところがー、今回聴いてみるとそれとは全く違い、3人の作り出す世界にすっかり引き込まれ、私はその美しさに知らないうちに涙してました。(あまりの美しさのせいか周りのお年寄りは結構夢の世界に入ってた人も多かった^_^;)ただ美しいのではなく、3人なのにそれ以上の音の広がりで聴かせる深い音楽。あのCD以上の演奏でした。明らかに会場がぴーんと張り詰めた神秘的な空気に変わってました。弦の2人は、原曲で言うとそれぞれ2人分かそれ以上の役割をしてるわけで、技術面ではオクターブ重音の音程が怪しかったりもしましたが、結構弦楽器(特にvln)の音には厳しい私も、今回はそんなのあまり気になりません。この曲は、「静」と「激」との差が対照的な曲ですが、上に書いたように、元々ヴィエナピアノトリオは表現の幅がすごいもんですから、その「激」の迫力がすごかった。そして「静」はまさに、月に照らされた森の光と影、歩く男女とその静かな会話。これは大変なことが起こったぞと思ってました。またこのトリオのピアニストの音は重厚なので、それがこの曲に合ってたのかもしれません。

3人もその音楽の世界に入り込んでたようで、静かに終わって弓が止まってもしばらくは動きませんでした。その状態で先に拍手が始まった。3人の顔を見ると明らかに恍惚の表情で(特にチェリスト)、あっちの世界に行ってた様子。私も放心してしまいましたが。

ほけーっとした状態で休憩に入り、集中力が切れてしまったのか、気持ちの切り替えがうまくいかなかったせいで聴く準備ができてなかったのか、メインの「大公」は私には少々やりすぎに聴こえました。速めのテンポで始まり、あれ、こんなベートーヴェンもあり?という演奏で、ちょっとワイルドすぎ?時々びっくりするようなスフォルツァンドなど出てくるので、そこまでやらなくても。。と、楽器が壊れるんじゃ??と余計な心配までしてしまう始末(-_-;)。そこまでやらなくてもあなたたち表現力あるよ~と思ってました。ベートーヴェンはもっときっちり、丁寧に弾いてもらった方が私の好みかなぁ。でもまあ、こういうベトベンもありか。。

聴衆にはすごく受けていて、アンコールはハイドンのジプシーロンドの2楽章でした。

話は戻りますが、(私は行ってませんが)11月にはランチタイムコンサートをラジオで中継してて、その中の1曲がショスタコーヴィッチの2番のトリオ。これがまたすごい演奏で、2楽章は私が知ってる中でも一番じゃないかという速さ。かなり事故が起こり、ピアノもチェロも外すわ、ヴァイオリンは最終楽章のチェロとのユニゾンで(多分)1人で1小節くらい早く終わってるし(-_-;)。。エキサイティングな演奏でした。残念ながら私は行けませんが、次回のウィグモアでのコンサートは5月です。同じ月にはオックスフォードにも来るらしいのですが、まだ情報がありません。

(全く関係ないですが、この日の心残りは、ホールに行く前に先週開店したラーメン屋に行こう!という野望がかなわなかったことです。。Miklosさんの記事で情報をいただいたピカデリーサーカスのラーメン屋ですが、せっかく行ったのに、しかもベーカールー線が運休と勘違いしており2回も乗り換えて行ったのに(運休は日曜のみだった)、「ストックがなくなったので本日は閉店しました」の張り紙が!ま、どうってことないですこんなこと(泣)。。)

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Author:feliz2
Concert-goer in SE England.
2013年8月ロンドン近くのBerkshireからLancashireに引っ越しました。→2016年秋からなぜかまたBerksに。

イギリスでのクラシックコンサートの記録です。クラシック音楽が生きる糧。元学生オケのヴィオラ弾き(+ヴァイオリン)。
(コンサートの感想はあくまでも私の主観によるものです。)

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