2013.05/02 [Thu]
RLPO/ミュラー=ショット/V.ペトレンコ - ブリテン、ショスタコーヴィチ
Thursday 2 May 2013 7:30 pm @Liverpool Philharmonic Hall
Britten Symphony for Cello and Orchestra
Shostakovich Symphony No.14
Vasily Petrenko conductor
Daniel Müller-Schott cello
Gal James soprano
Alexander Vinogradov bass
RLPOの来シーズンのプログラムがちょうど発表になってました。
2月に続きまたリヴァプールまで遠征ですが、今回もチェロ協奏曲。ではなくてチェロ交響曲ですが。目当てはミュラーショットのブリテンですが、何とショスタコつき、しかも14番と。まあ何というダークなプログラム。こんなプログラムみんな聴きに来るのかなと思ってたら、まあ満席に近いほどの埋まりよう。しかしほんと精神状態が良くないと落ち込みそうなプログラムですわ。しかもロンドン経由の長旅だったのでものすごく疲れてるし。14番はブリテンに捧げられた曲ということなので、そのつながりかなるほど~だったのですが、しかしまあ。。当日はマイクが入ってました。マイクはチェロのところにもあったので、前半も録音してたのでしょう。
とかいいつつ、私もあんまり精神状態よくなかったですが、ブリテンはそれほどダークな感じがしなかったのでいい意味で助かりました。ダニエルくんのチェロは、ものすごく美しいんだけど(1楽章の歌いの部分とかアダージョとか)、伴奏も、ブリテンの他の曲にも見られる激しい海の光景とか、4楽章最後の方で出てくる、海にさーっとさしてくる光が見える美しいストリングスとかそういうのが感じられなかったというか、きれいなんだけど、私には何だか曲のイメージとは違う演奏でした。ダニエルくんは、がんがん弾くというタイプでもないし、伴奏も(ティンパニなんかも結構くると思ってたんですが)私にはきれいで無難な感じでした。あとは、曲がかなり技巧的な難しそうな曲で、ダニエルくんが一生懸命楽譜を見ながら弾いてるのを見ながら聴いてたせいもあるかもしれません。。持ってるのがブリテン指揮ソリストがロストロポーヴィチ/ECOのものなので、どうしてもそれと比べてしまいますが、でも、私にとっては難解なブリテンの音楽がとても身近に感じられた演奏でした。ダニエルくんのアンコールもブリテンで、チェロ組曲?の中からでした。これまた美しかったです。ブリテンに力を入れてるんでしょう。来週のロンドンでのランチタイムでもブリテン弾くし。
休憩時間にはダニエルくんのサイン会があるとのことだったので、前から買おうかどうしようか迷ってたダニエルくんのブリテンとプロコのCDを買ってサインしてもらいました。ロンドンから来たんです(ほんとはロンドンじゃないけど、笑)と言ったらとても喜んでくれて、とてもいい人でした。なぜかほとんど並んでおらず私は2番目でした。。
休憩後はメインのショスタコですが、この曲正直、ショスタコの交響曲の中では一番苦手。だってテーマが死の賛美。vlnが10人にヴィオラとチェロが3人ずつ、ベースが2人とパーカス。実演で聴くのは初めてだし、バビヤールの後に書いたシンフォニーがこれとは。ほんと精神状態がよくないと聴けそうにない曲だし、ソロがバリトンとソプラノというのも。。しかし、そんな思いとは全く違って本当に素晴らしい演奏でした。ソプラノは代役ということでしたが、声も表情も豊かで聴かせるし、バリトンも、すごく可愛らしい顔とは裏腹に素晴らしいかなり良く通る声でした。確か「マラゲーニャ」後半で、リーダーのクラークのE線が切れ、一生懸命張り替えてたらまたそれも切れ(@_@)というハプニングが起こり、前方に座ってた私ははらはらしながらそっちが気になって仕方がなかったですが、4曲目の「自殺」では、チェロのジョナサンのソロとソプラノのからみがもう背筋が寒くなるほどの雰囲気で、これまたソプラノの音程が合ってるのか合ってないのかわからないような微妙さで(まあそういう曲ですが)、これがまた余計に雰囲気を増長させてて。その日はリヴァプールでは珍しい天気(?)で、快晴で暑かったのですが、それなのに寒気がしてきたので、もしかして疲れで風邪引いたか?と思ったほど(-_-;)。9曲目のチェロのソリも素晴らしい。とにかく深い深い音楽で、しかも思ったとおりのストリングスのエッジの効いた鋭いサウンド(「マラゲーニャ」の冒頭とか)。ソリストも素晴らしく、とことんまでその世界に引き込まれ、すべて終わると私は涙が。クレッシェンドで終わるとフライング拍手してた人が数人いましたがすぐやみ、奏者とヴァシリーが手をやっと下ろしてからみな盛大な拍手。でもこれ、もう一回聴けって言われたらかなりしんどいでしょうね。音楽としては素晴らしいと思うけど、精神力が持たない。来年のRLPO/ヴァシリーは13番をやるようですが、これもものすごく期待できます。本当に遠くて疲れてましたが大満足の遠征でした。でも今シーズンはこれで最後かな。今年は2回しか行かなかった。
ヴァシリー/RLPOのショスタコ7番のCDが出たばかりなので、きっとサイン会があるだろうと思ってましたがその通りで、多くの人が並んでました。私もちゃっかりまたサインをいただいて帰りました(^^)。また可愛らしいヴァシリーの息子さんもいらしてました。
Britten Symphony for Cello and Orchestra
Shostakovich Symphony No.14
Vasily Petrenko conductor
Daniel Müller-Schott cello
Gal James soprano
Alexander Vinogradov bass
RLPOの来シーズンのプログラムがちょうど発表になってました。
2月に続きまたリヴァプールまで遠征ですが、今回もチェロ協奏曲。ではなくてチェロ交響曲ですが。目当てはミュラーショットのブリテンですが、何とショスタコつき、しかも14番と。まあ何というダークなプログラム。こんなプログラムみんな聴きに来るのかなと思ってたら、まあ満席に近いほどの埋まりよう。しかしほんと精神状態が良くないと落ち込みそうなプログラムですわ。しかもロンドン経由の長旅だったのでものすごく疲れてるし。14番はブリテンに捧げられた曲ということなので、そのつながりかなるほど~だったのですが、しかしまあ。。当日はマイクが入ってました。マイクはチェロのところにもあったので、前半も録音してたのでしょう。
とかいいつつ、私もあんまり精神状態よくなかったですが、ブリテンはそれほどダークな感じがしなかったのでいい意味で助かりました。ダニエルくんのチェロは、ものすごく美しいんだけど(1楽章の歌いの部分とかアダージョとか)、伴奏も、ブリテンの他の曲にも見られる激しい海の光景とか、4楽章最後の方で出てくる、海にさーっとさしてくる光が見える美しいストリングスとかそういうのが感じられなかったというか、きれいなんだけど、私には何だか曲のイメージとは違う演奏でした。ダニエルくんは、がんがん弾くというタイプでもないし、伴奏も(ティンパニなんかも結構くると思ってたんですが)私にはきれいで無難な感じでした。あとは、曲がかなり技巧的な難しそうな曲で、ダニエルくんが一生懸命楽譜を見ながら弾いてるのを見ながら聴いてたせいもあるかもしれません。。持ってるのがブリテン指揮ソリストがロストロポーヴィチ/ECOのものなので、どうしてもそれと比べてしまいますが、でも、私にとっては難解なブリテンの音楽がとても身近に感じられた演奏でした。ダニエルくんのアンコールもブリテンで、チェロ組曲?の中からでした。これまた美しかったです。ブリテンに力を入れてるんでしょう。来週のロンドンでのランチタイムでもブリテン弾くし。
休憩時間にはダニエルくんのサイン会があるとのことだったので、前から買おうかどうしようか迷ってたダニエルくんのブリテンとプロコのCDを買ってサインしてもらいました。ロンドンから来たんです(ほんとはロンドンじゃないけど、笑)と言ったらとても喜んでくれて、とてもいい人でした。なぜかほとんど並んでおらず私は2番目でした。。
休憩後はメインのショスタコですが、この曲正直、ショスタコの交響曲の中では一番苦手。だってテーマが死の賛美。vlnが10人にヴィオラとチェロが3人ずつ、ベースが2人とパーカス。実演で聴くのは初めてだし、バビヤールの後に書いたシンフォニーがこれとは。ほんと精神状態がよくないと聴けそうにない曲だし、ソロがバリトンとソプラノというのも。。しかし、そんな思いとは全く違って本当に素晴らしい演奏でした。ソプラノは代役ということでしたが、声も表情も豊かで聴かせるし、バリトンも、すごく可愛らしい顔とは裏腹に素晴らしいかなり良く通る声でした。確か「マラゲーニャ」後半で、リーダーのクラークのE線が切れ、一生懸命張り替えてたらまたそれも切れ(@_@)というハプニングが起こり、前方に座ってた私ははらはらしながらそっちが気になって仕方がなかったですが、4曲目の「自殺」では、チェロのジョナサンのソロとソプラノのからみがもう背筋が寒くなるほどの雰囲気で、これまたソプラノの音程が合ってるのか合ってないのかわからないような微妙さで(まあそういう曲ですが)、これがまた余計に雰囲気を増長させてて。その日はリヴァプールでは珍しい天気(?)で、快晴で暑かったのですが、それなのに寒気がしてきたので、もしかして疲れで風邪引いたか?と思ったほど(-_-;)。9曲目のチェロのソリも素晴らしい。とにかく深い深い音楽で、しかも思ったとおりのストリングスのエッジの効いた鋭いサウンド(「マラゲーニャ」の冒頭とか)。ソリストも素晴らしく、とことんまでその世界に引き込まれ、すべて終わると私は涙が。クレッシェンドで終わるとフライング拍手してた人が数人いましたがすぐやみ、奏者とヴァシリーが手をやっと下ろしてからみな盛大な拍手。でもこれ、もう一回聴けって言われたらかなりしんどいでしょうね。音楽としては素晴らしいと思うけど、精神力が持たない。来年のRLPO/ヴァシリーは13番をやるようですが、これもものすごく期待できます。本当に遠くて疲れてましたが大満足の遠征でした。でも今シーズンはこれで最後かな。今年は2回しか行かなかった。
ヴァシリー/RLPOのショスタコ7番のCDが出たばかりなので、きっとサイン会があるだろうと思ってましたがその通りで、多くの人が並んでました。私もちゃっかりまたサインをいただいて帰りました(^^)。また可愛らしいヴァシリーの息子さんもいらしてました。
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sonyさん
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